この記事では、「支柱」と「柱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支柱」とは?
「支柱(しちゅう)」とは、「物理的な荷重や負荷を支えるために使われている柱」のことを意味しています。
建築業界では「コンクリートが乾いて固まるまで型枠を支えている柱」や「切梁(せつりょう)の部材を支える柱」の意味でも、「支柱」という言葉が使われています。
「支柱」のもう一つの意味として、「家庭において経済生活を主に支えている人物」や「集団組織の維持・運営を支える主な役割を担っている重要な人物・存在」もあります。
この場合の「支柱」は「物理的に何かを支えるための柱」ではなくて、「家庭・組織などの集団を支えている中心的な存在」を示しているのです。
「柱」とは?
「柱(はしら)」とは、「地面や土台の上に直立していて、上部にある屋根・床・壁などの荷重を支えるための一定以上の長さと強度のある材」を意味しています。
「柱」は「水柱・火柱」というように、「(物理的な材に限定せず)細長い形状をしたもの全般」を指し示すこともあります。
また「柱」の言葉には、「集団組織において大きな影響力のある中心的人物+ある物事の中心となっている重要な事柄」の意味もあります。
「鬼滅の刃」で使われるアニメ用語の「柱」は、「鬼を狩って殺す使命を持つ鬼殺隊の中の最高位あるいはその最高の地位にある人たち」の意味を持っています。
「支柱」と「柱」の違い
「支柱」と「柱」の違いを、分かりやすく解説します。
「支柱」と「柱」は「物理的に何らかの重量を支えるための棒状のもの」という共通の意味を持っていますが、「支柱」のほうが「柱」よりも「他のものを強く支える・つっかえ棒のような配置で支える」の意味が強い違いがあります。
「柱」に「火柱」のように、「物理的なモノではない細長いかたちをした事象全般の比喩的な表現」として使えますが、「支柱」はその使い方はできません。
また「柱」という言葉は人気アニメ「鬼滅の刃」で「鬼殺隊の中でも最強の能力を持っている最高位やその地位にある剣士」を意味していますが、「支柱」には「鬼滅の刃と関連する意味合い」はないという違いも挙げられます。
「支柱」の例文
・『台風の影響でテントの支柱が倒れる危険性があるので、グラウンドに立てていたテントをすべて撤去することが決まりました。』
・『旧財閥の支柱となっていた創業者の孫に当たる会長兼社長が亡くなったため、会社の後継人事は派閥争いの様相を強めてきました。』
「柱」の例文
・『家屋の柱には頑丈な木材を使うことが望ましいのですが、最近は鉄筋コンクリートの工法で建てられる住宅が増えています。』
・『鬼滅の刃が面白くなってくるのは、鬼殺隊の最強メンバーの柱である炎柱の煉獄杏寿郎や蟲柱の胡蝶しのぶなどが登場した後からです。』
まとめ
この記事では、「支柱」と「柱」の意味の違いを分かりやすく解説しましたがいかがでしたか。
「支柱」とは「物理的に建築物などを支える役割を果たしている柱・組織や家計で中心的役割を果たしている人物」を意味していて、「柱」は「支柱」の意味に加えて「鬼滅の刃に出てくる鬼殺隊の最高位およびその剣士たち」を意味しています。
「支柱」と「柱」の意味や例文を詳しく知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。