この記事では、「史跡」と「旧跡」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲を持つ2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「史跡」とは?
「史跡」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「史跡」は「しせき」と読みます。
「史跡」は「歴史上重要な事件、また施設などがあった場所」という意味があります。
例えば、幕末の時代に、新選組と幕末の志士が衝突した場所などは、歴史上重要な事件現場と考えることができます。
そのため、このような場所を「史跡」と呼びます。
城など、歴史上重要な施設だと考えられる場所も「史跡」と呼ぶことができます。
「東京にある史跡を巡ろう」という場合は、歴史上重要な事件が起こった場所や、施設を巡り歩くことを意味します。
また「史跡」には「文化財保護法に基づいて、文部科学大臣が指定する重要な記念物の一つ」という意味があります。
「史跡名勝天然記念物(しせきめいしょうてんねんきねんぶつ)」という言葉があり、文化財保護法に基づき、文部科学大臣が指定する、「史跡」、名勝、天然記念物の総称となります。
この場合「史跡」は国が認めた歴史的に重要な場所、施設という意味になります。
「旧跡」とは?
「旧跡」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「旧跡」は「きゅうせき」と読みます。
「旧跡」は「歴史上の事件や事物のあった場所」という意味があります。
日本史の授業などに登場するような、歴史上の事件があった場所や、施設のある場所について、「旧跡」と呼びます。
例えば、江戸時代の末期に大老の井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」のある桜田門は、歴史上の事件があった場所のため、「旧跡」と呼ぶことができます。
また、各地にある城や、歴史のあるお寺なども「旧跡」と呼ぶことができます。
「地元にある旧跡を訪ねて、休日を過ごす」という文章は、自分が住む街の近くにある、歴史上の事件があった場所などを訪ねて、休みの日を過ごすという意味があります。
「史跡」と「旧跡」の違い
「史跡」と「旧跡」の違いを、分かりやすく解説します。
「史跡」は「歴史上重要な事件、また施設などがあった場所」という意味があります。
一方「旧跡」は「歴史上の事件や事物のあった場所」という意味があります。
歴史上の事件があった場所や施設のことを「旧跡」「史跡」と呼びますが、中でも「特に重要な場所、施設」に関しては「史跡」と呼びます。
また、文化財保護法に従い、文部科学大臣が指定した、歴史上の事件があった場所、施設も「史跡」と呼びます。
このように、「史跡」は「旧跡」の中で重要なものを指すため、「旧跡」の中の一部の重要なものを「史跡」と呼ぶと言うこともできます。
まとめ
「史跡」と「旧跡」の違いについて見てきました。
「旧跡」の中でも、特に重要な場所、施設、また国によって定められたものを「史跡」と呼ぶと覚えておくといいのではないでしょうか。