この記事では、「自衛隊」と「軍隊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自衛隊」とは?
「自衛隊」とは、日本独自の組織で、日本の安全を保つことが目的で設置されている機関です。
国際法上は「軍隊」として扱われており、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の3つの部隊で構成されています。
日本国憲法に交戦権の拒否がうたわれていることから、外国に対して攻撃を行うことはできず、日本の領土や領海、領空が侵犯された時のみ、自衛の為の攻撃行為が許可されています。
よって、海外では活動できないことになりますが、憲法の解釈によって、海外では攻撃こそ行えませんが、他国の軍隊の支援活動なら可能だと判断されているのが実情です。
「軍隊」とは?
「軍隊」は、交戦権をもつ軍事機関になります。
自国の安全の為の活動だけでなく、外国への攻撃も、命令があれば行うことができ、日本以外の国が所有する軍事機関のほとんどは、この「軍隊」だと考えていいでしょう。
基本的に陸軍、海軍、空軍の3つの部隊から構成されていますが、内陸国では海軍は所持していないことが多く、中には「国防軍」という名称で、日本の「自衛隊」に近い組織も存在します。
ですが、いざという時には外国への攻撃行為が許されており、それが完全に許可されていない「自衛隊」は、海外からみると特異な組織に映っているようです。
「自衛隊」と「軍隊」の違い
「自衛隊」と「軍隊」の違いを、分かりやすく解説します。
「自衛隊」は、あくまで日本の安全の為に存在する組織で、国際的には「軍隊」だと判断されていますが、憲法によって、外国への攻撃は一切許可されていません(先の支援活動は、それに入らないとここでは解釈します)。
「軍隊」は、有事の際には外国への攻撃も辞さない軍事機関で、「自衛隊」としての活動も兼ねている組織です。
国によっては警察と連携した活動が多いこともあり、他国の人間を採用した「外国人部隊」がある国も存在します。
まとめ
「自衛隊」と「軍隊」は、このような違いになります。
「自衛隊」は、海外から見れば立派な「軍隊」に映るようですが、外国への攻撃行為ができないという大きな特徴がある軍事機関となっています。