この記事では、「育成選手」と「支配下登録選手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「育成選手」とは?
日本のプロ野球で、野球技能の向上やマナーを身につけることを目的とした選手のことです。
この選手たちは、ペナントレース公式戦へ出場可能な選手として登録されることを目標としています。
「育成選手」を獲得できるのは、球団に所属している選手が65人以上いる球団に限ります。
65人以下の場合は、現在育成している選手を球団に所属していると公示した選手とするか、新たに所属する選手を獲得します。
そして、実行委員に報告をすることで、「育成選手」を獲得できるようになります。
この選手たちは、二次ドラフトによって指名されます。
二次ドラフトは正式には新人選手選択会議といい、この名前の通り指名される選手はすべて新人です。
一度球団に所属したと公示された選手や外国人選手は、ドラフトの指名はありません。
「育成選手」としての登録機関は通常3年です。
この間、野球技術の向上を目指し、マナーを身につけていきます。
一軍の公式戦に出場することはありません。
二軍の試合に出ることはありますが、一試合で出られる選手は5人までです。
「育成選手」の使い方
日本の野球で使われる言葉です。
一軍の公式戦に出場している選手のことではありません。
立派に育てることを目標にしている選手を指して使用します。
「支配下登録選手」とは?
日本のプロ野球で、球団に所属することを公に発表された選手のことです。
一つの球団で70人まで登録可能です。
一軍と二軍をあわせた選手を指しています。
日本人選手だけでなく、外国人選手も登録されています。
立派に育てることを目標にしている選手は含みません。
この選手たちは、ペナントレース公式戦、オールスターゲームなどに出場をします。
「支配下登録選手」の使い方
日本の野球で使う言葉です。
球団に登録されたと公に発表した選手を指して使用します。
育成をしている選手については使用しません。
「育成選手」と「支配下登録選手」の違い
育成を目的としているのか、球団に所属することが公示されているのか、という点に違いがあります。
前者は育成を目的としています。
一軍の試合には出られません。
後者は、球団に所属することが公示されています。
一軍の試合に出ることができます。
「育成選手」の例文
・『育成選手として契約をした』
・『育成選手として2年目を迎える』
・『○○球団の育成選手になった』
「支配下登録選手」の例文
・『支配下登録選手として公示された』
・『○○投手が支配下登録選手になった』
・『現在の支配下登録選手は69人』
まとめ
どちらも日本の野球で使われる言葉です。
選手のことを指しているのですが、球団とのかかわり方に違いがあります。
一方や立派に育てることを目標にしている選手、もう一方や球団に所属することが公示されている選手です。