「fm放送」と「am放送」の違いとは?分かりやすく解釈

「fm放送」と「am放送」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「fm放送」「am放送」の違いを分かりやすく説明していきます。

「fm放送」とは?

「fm放送」とは?

超短波の周波数を使用したラジオ放送のことで、二本の周波数は76. 1~94. 9MHzまでとなっています。

周波数変調frequency modulationの頭文字をとってfmとなります。

遠距離受信が難しいという欠点はあるものの、施設が設置しやすいメリットがあり、コミュニティfmのような市町村程度の範囲に向けた放送も可能で、音質が高く、雑音にも強いことがメリットとなっています。

ステレオ放送となっていることも特徴です。

ワイドfmはam放送をfmの周波数で聞けるようにしたものとなります。

fm放送はその音質の良さから音楽番組を放送するケースが多いですが、放送内容に厳密なルールはなく、fmにおしゃれなイメージがあるとされるもののそうではない番組も放送可能で、おしゃれなイメージは放送局が作り上げた結果ということが出来ます。

なお、インターネットサービスradikoでもfm放送の多くは聞くことができます。

「am放送」とは?

「am放送」とは?

電波の中波によるラジオ放送のことで、日本では526. 5kHzから606. 5kHzまでの間の周波数となっています。

振幅変調、Amplitude Modulatiofmがamの頭文字です。

amのkHzキロヘルツに対してMHzメガヘルツとなっており、周波数がより大きい数値となっているため混信が少なくなります。

am放送は長距離まで受信できるメリットが有り、関東のラジオ局を東北や北陸からでも聞くことが出来るメリットがありますが、音質的にはfmラジオに劣っており、1991年にスタートしたamステレオ放送も端末機器の普及がうまくいかず、放送局機器の更新ができない理由から廃止の方向に至っています。

コミュニティfmのようにラジオ局を手軽に設置できないという特徴もあり、テレビ局と資本関係の強いamラジオ局も多くなっています。

また、am局はワイドfmの推進をしており、最終的にはam放送を廃止する流れもあります。

am放送機器の更新コストが高くついていることが理由とされています。

番組はトーク主体のものが多くなっており、野球中継なども行われていましたが縮小傾向にあると言えます。

radikoではステレオ音声で聞くことが可能です。

「fm放送」と「am放送」の違い

「fm放送」と「am放送」の違い

「fm放送」「am放送」の違いを、分かりやすく解説します。

fm放送は周波数がMHz、am放送はkHzとなっており、am放送は遠くまで届くことがメリットなのに対して、fm放送は音質がよく混信が少ないことがメリットとなっています。

放送局の設置はfm放送のほうが簡単で、コミュニティfmという比較的狭い区域の放送も存在します。

まとめ

まとめ

fm放送とam放送はam放送の内容が聞けるワイドfmの登場とインターネットでラジオが聞けるradikoの登場によって、維持経費のかさむam放送は廃止される可能性もあるようです。

また、文字が出る見えるラジオというものが一時期ありましたが、こちらはfmのみのもので、fmで受信できる情報量の多さを生かしたものでした。