この記事では、「破断」と「折損」の違いを分かりやすく説明していきます。
「破断」とは?
「破断」は、材料などに披裂が走り、そこに強い圧力が加わることで披裂が走った場所が2つに折れることです。
また、「破断」は、折れて別れた部分が2つ以上でないとならないです。
そして、「破断」は、折れるという現象が人為的でなく、自然現象でなければいけません。
「折損」とは?
「折損」は、物が折れてしまうことです。
なお、折れ方についてはどうでもよく折れた個所がどの程度分かれていようと関係はありません。
また、「折損」は、自分から物を壊すことも意味するため「破断」とのように自分からひび割れを作って壊せないことではなく自ら壊すことも指します。
「破断」と「折損」の違い
「破断」と「折損」の違いは2つに折れるという現象について人為的に2つに折ることを指すか指さないかです。
「破断」の場合、人為性は認められず、人為的に物を壊した場合、破損扱いになるか、「折損」と呼び自分で壊しましたと言います。
一方、「折損」は単に物自体が自ら壊れることと、人間が人為的に壊した際に2つに物が裂けることを意味しますので、人為性が認められます。
よって両者の違いは、人為的に手を加えたか加えてないかです。
「破断」の例文
・『地震のより地層が破断した』
この例は、地震という自然現象で地層が2つ以上に分かれたという例です。
なお、地震は人為的な現象ではなく、自然現象であるため、このケースでは、「破断」が地層を2つ以上に分けたことを示します。
・『家族が破断した』
この例は、家族という存在が分裂しようとしているという例です。
なお、このケースでは、「破断」は、人間同士の問題ですが離婚自体は自然現象として扱い、分裂を望む人物が自ら家族が分裂するよう差し向けていない限り、「破断」で家族の分裂を示します。
「折損」の例文
・『プラモデルを自分の不注意により折損した』
この例は、模型を自分の不注意で2つ以上に折ってしまったという例です。
なお、折れているだけで砕けているわけではない場合、修繕が可能で、案外とプラモデルについては、折れただけでは、修繕が可能なケースも多く、折れた部品を型取りして自作して部品を作ることもできます。
・『金属が折損した』
この例は、金属が折れたという事実のみを述べています。
「折損」は、折れた事実だけを指すため、このケースでは、折れ方はどうでもよく一本のまま折れていても良しとします。
まとめ
「破断」と「折損」の違いは、「破断」は自然現象においてのみ有効な言葉で、人為的な折れるという現象を示しません。
ですが、「折損」は、自然現象と人為的の両方に使用可能です。
その為、「破断」という言葉で人為的な折るという言葉を示すのは間違いであると言え、人為的な場合、「折損」を使うのが正しいです。
なお、「破断」は自然現象ですが、例えば離婚なども一応自然現象の一つで離婚するよう第3者が仕向けない限り、「破断」という言葉で家族が二つ以上に分かれるとすればよいでしょう。