この記事では、「必要条件」と「十分条件」の違いを分かりやすく説明していきます。
「必要条件」とは?
「必要条件」の「必要」とは、必ず要ることや、なくてはならないことと言う意味があります。
「条件」は、ある物事が実現するために必要な事柄、あるいは制限する事柄を言います。
なので、「必要条件」は、ある物事を実現するために要る事柄や、制限する事柄という意味合いになります。
ここでは、食べ物を例に取り、「必要条件」を使った文を見てみましょう。
『魚は鮭の必要条件である』、『穀物は白米の必要条件である』、『野菜はキャベツの必要条件である』「必要条件」と似た意味を持つ言葉としては、「必須条件」、「絶対条件」、あるいは「不可欠な条件」などが挙げられます。
「十分条件」とは?
「十分条件」の「十分」とは、不足や欠陥がないという意味です。
そのため、「十分条件」は、ある物事が実現するために不足がない事柄ということになります。
再び、同じ食べ物を例に、「十分条件」を用いて文を挙げてみます。
『鮭は魚の十分条件である』、『白米は穀物の十分条件である』、『キャベツは野菜の十分条件である』「十分条件」と関連した言葉は、「必要十分条件」、「承認条件」、あるいは「基本条件」などがあります。
「必要条件」と「十分条件」の違い
「必要条件」と「十分条件」の違いを、分かりやすく解説します。
「必要条件」とは、ある物事を実現するために要る事柄や、制限する事柄のことです。
一方、「十分条件」は、ある物事が実現するために不足がない事柄を言います。
「必要条件」と「十分条件」の定義は高校数学で習います。
「pとq」という二つの条件がある時、「pならばq」が偽で、「qならばp」が真の時は「必要条件」になります。
また、「pならばq」が真で、「qならばp」が偽の場合は、「十分条件」となります。
ちなみに、「pならばq」と「qならばp」が両方、真の時は、「必要十分条件」となり、どちらも偽の場合は、「必要条件」でもなく、「十分条件」でもないと言うことになります。
まとめ
世の中にはさまざまな条件があります。
「必要条件」、「十分条件」、あるいは「必要十分条件」、もしくは「必要条件」でも「十分条件」でもない場合があります。
いろいろな物事をこの条件に当てはめてみると、より分かりやすくなるかもしれません。
この定義は高校数学で学びますが、数学の分野に於いてだけではなく、他の場面でも役立つ定義です。
物事を多角的に見ていく習慣をつけることで、より説明しやすくなりますし、理解を深めることもできるでしょう。
学校ではいろいろな学問を勉強しますが、いずれも意外なところで役に立つこともあるものです。
なので、自分には関係ないからと言って、せっかくの学ぶ機会を逃すのはもったいないことかもしれません。
机上だけの学問にとどめることなく、実生活でも学んだことを大いに活用していきたいものです。