「非競合性」と「非排除性」の違いとは?分かりやすく解釈

「非競合性」と「非排除性」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「非競合性」「非排除性」の違いを分かりやすく説明していきます。

「非競合性」とは?

「非競合性」とは?

非競合性とは、ひきょうごうせいという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、~でないとか道理に反するといった意味の非の漢字に、競い合うとか競り合う性質といった意味がある競合性の文字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ非競合性は、同じサービスや財を複数の消費者が同時に消費可能な事を表すのです。

「非競合性」の使い方

非競合性は、同じサービス等を複数の消費者が同時かつ同量消費出来る事を表す際に、使われる言葉となっています。

ある消費者がサービスや財を利用する事で消費しても、他の消費者の消費量が減少するという事がないものを表現するのです。

例えばテレビ放送や公園といったものは、誰かが利用して消費しても他の人も消費可能であるため、非競合性と呼べます。

「非排除性」とは?

「非排除性」とは?

非排除性は、ひはいじょせいという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、~がないや正しくないといった意味を持っている非の文字に、取り除くとか押し退ける性質といった意味を有する排除性の文字を合体させる事で誕生した言葉となっています。

以上の事から非排除性は、お金を支払わない人間も支払っている人間と同じく財やサービスの利用を排除しないという意味を示すのです。

「非排除性」の使い方

非排除性は、お金を支払わない人間でも利用可能なサービス等に用いられる言葉となっています。

具体的には公共の公園等は、税金を支払っていないといった理由でそういった人物の利用を排除する事は出来ません。

同様にテレビ放送もお金を支払っていない人でも、テレビを持っていれば利用出来たりします。

なので非排除性のサービスとして、含める事が可能です。

「非競合性」と「非排除性」の違い

「非競合性」と「非排除性」の違い

非競合性と非排除性の文字表記を見比べれば、競合と排除という漢字の違いに気付く事が出来ます。

所がそれ以外の非と性という2文字の漢字は共通している上に、どちらもサービス等に関連して使用される事が多い言葉です。

なので混同してしまう恐れはありますが、持つ意味には違いも発見出来るのでそこを理解する事が大事だったりします。

まず非競合性は、同じ財やサービスを複数の消費者が同時に利用して消費出来る事を表現する言葉です。

一方の非排除性は、お金を支払わない人も支払った人と同様に利用出来る財やサービスを示します。

まとめ

まとめ

2つの言葉は、どちらも最初と最後に非と性という同じ文字が使われており、財やサービスに関連して用いられる言葉同士です。

ですが間の2文字が違う漢字が使用されている事で、示す意味合いにも相違点を見付ける事が出来ます。

ちなみに非競合性は、ある消費者が消費する事でその他の消費者の消費量が減少する事なく、複数の消費者で同時に同量の消費が行える様なサービスや財を表する言葉です。

対する非排除性は、対価を支払っていない人でも排除される事なく、支払った人と同様に利用可能なサービスや財を示す言葉となっています。