この記事では、「印象派」と「写実派」の違いを分かりやすく説明していきます。
「印象派」とは?
「印象派」は絵の描き方においてオープンであり庶民の日常のようなありのままを重視した書き方をする人々のことを指します。
というのも、「印象派」という考えに人類が至った経緯は、19世紀にあり、この時代は人々の絵に対する考え方が2極化していて一つは現実的にありのままを描くという主義とあえて、だれもが作品を楽しめるよう、外出先で風景画や日常の絵を描き上げることを重視した絵が良いというように人々の絵に対する考えが2つにわかれたが故、画家も2つの考えに分かれたのが、この言葉の登場の由来です。
「写実派」とは?
「写実派」は、「印象派」が生まれる前のものの考え方をしていた方々で超現実主義な絵画を描いたほうが良いのでは?という考えから、絵画においては日常生活をありのままに書いた絵を描く人たちや購入する人たちのことを「写実派」と呼んでいました。
しかし、これでは、室内の暗い場所で絵を描き続けることのほか宮廷に呼ばれて絵を描くということについてもっと絵を描くことや購入することをオープンにしようと考えだされたのが、「印象派」です。
なので、「写実派」はまだ、この時点では、現実的な絵を描く人たちやそういった絵画を購入するお金持ちの方のことでしかありません。
「印象派」と「写実派」の違い
「写実派」はまだ、お金持ちが購入する絵画できらびやかな現実というものを映し出した絵になり、要はお金持ちの世界を描いた絵ですが、「印象派」は庶民の生活を描いているという違いがあります。
なので、絵の購入者側も庶民が記念に絵を購入するというのが、「印象派」が手掛けた絵になります。
「印象派」の例文
・『印象派が好まれたのは、一般人の日常を描いたが故である』
この例は、19世紀に、「印象派」という絵の描き方をした人物たちが好まれたのは、庶民の生活などを描いたが故、庶民から支持されたというものです。
逆に、「写実派」は貴族からは好まれましたが、庶民からすれば、別の世界なので興味がなかったわけです。
「写実派」の例文
・『写実派はまだ、貴族狙いの絵画である』
この例は、「写実派」という絵の描き方は、まだ貴族をパトロンにした作品が多いという例になります。
逆に、「印象派」は、貴族以外をパトロンにした作品が多いと言われています。
まとめ
「印象派」と「写実派」については、絵画はもともと貴族の芸術的な欲求を満たすものから生まれたと解釈すればわかりやすく、「写実派」は、現実的な絵をかいていますがまだ、貴族よりです。
逆に、「印象派」は誰でも良いので作品を購入してほしいが故、ありのままの絵を描けば誰かが購入するかもという考えだと考えると両者の違いは分かりやすいでしょう。
なお、19世紀においては、絵画は貴族のものから庶民も楽しめるものになりまして、その理由は産業革命によって貴族側と労働者側にだんだんと差がなくなってきたが故庶民寄りの絵も出てきたということです。