本人のいないところでされる話のこと指す言葉として「噂話」と「陰口」がありますがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「噂話」と「陰口」の違いについて解説します。
「噂話」とは?
「噂話」とは、「人の間で無責任に交わされる話」を意味する言葉です。
「誰が言ったのかどこから始まったのかなど責任感や根拠が薄く深く考えられることなく人々が口にする話」のことを指して「噂話」といいます。
一般的には「世間で飛び交っている信憑性の薄い話」のことを「噂話」と表現します。
「噂話」の対象となるのはあらゆる物事です。
世間の関心を集める物事が広く話題になるのが「噂話」であり対象となるものがその場にいない状態で無責任に話されます。
誰から聞いたともなく耳に入ってくるような世間の間に流れているのが「噂話」でありはっきりとした根拠や明確な裏付けはありません。
話題に登っている当事者とは無関係に広まるものなのでの本人すら知らない内容がいつの間にか「噂話」として多くの人に広まっていることもあります。
「噂話」は興味や楽しみを目的として話されることが多く、好意的なものも悪意が感じられるものもあります。
基本的には話しの出どころやニュースソースがあいまいなものを「噂話」と呼んでおりウソや事実と異なる内容が含まれることもよくあります。
「噂話」の使い方
・『お茶を飲みながら噂話に花を咲かせる』
・『彼は噂話が大好きだ』
・『噂話をうのみにするのは危険である』
・『噂話だけで人柄を判断するのはよくない』
「陰口」とは?
「陰口」とは、「本人がいないところで言われる悪口」を意味する言葉です。
相手のことを悪く行ったりおとしめたりする発言のことを「悪口」といいます。
「陰口」は「陰で言う悪口」を意味します。
本人に面と向かって悪口をいう人はほとんどいません。
悪口を言えば相手を傷つけるだけでなくトラブルになる恐れがあることから不満や不平を抱えていても余程でない限り本人がいる場所で直接悪口を相手にぶつけることはまれです。
「陰口」とは「本人に隠れて言う悪口」です。
不満や不平を持つ者同士が集まり本人のいないところでこっそりと悪くいったりバカにしたりすることを指して「陰口」と表現します。
「陰口」の使い方
・『表面上は丁重に扱われているが裏では陰口をたたかれている』
・『給湯室では連日上司への陰口合戦が繰り広げられている』
・『目立つ人ほど陰口で悪く言われやすい』
・『陰口をきく奈良本人の耳に入らないよう注意すべきだ』
「噂話」と「陰口」の違い
「噂話」と「陰口」の違いは「悪意」です。
「噂話」は本人のいないところで飛び交う無責任な話を指し話の内容にはいいことも悪いことも含まれます。
「陰口」は本人不在で話される悪口を意味する言葉で必ず悪意が伴います。
悪意がある話もない話も含むのが「噂話」、悪意を向ける相手がいないところで悪口を言うのが「陰口」という違いで区別されます。
まとめ
「噂話」と「陰口」は似て非なる言葉です。
本人がいないところで話題にすること事態には悪いことではありませんがいい話も含む「噂話」と悪意がある「陰口」では意味がまったく異なります。
話の内容がどのようなものなのかに注意してふさわしい言葉を選んでください。