この記事では、「是非」と「有無」の違いを分かりやすく説明していきます。
「是非」とは?
「是非」は「ぜひ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「正しいことと間違ったこと」という意味で、ものごとが正しいかどうかということです。
2つ目は「ものごとのよしあしを判断すること」という意味で、客観的にものごとのよしあしを批評することです。
3つ目は「どの様な困難があってもやり遂げたいと思うこと」という意味で、絶対にやりたいと思うことです。
4つ目は「心からそう願う様子」という意味で、どうか必ずそうして欲しいと強く思うことです。
5つ目は「ある条件に従えば必ずそうなると思うこと」という意味で、決まってそうなると思われることです。
上記に共通するのは「良くても悪くても」という意味です。
「是非」の使い方
「是非」は「よしあしを判断すること」「どの様な困難があってもやり遂げたいと思うこと」「心からそう願う様子」「ある条件に従えば必ずそうなると思うこと」という意味で使われます。
名詞として「是非を問う・問うた」「是非を論じる」などと使われたり、副詞として「是非お願いします」「是非欲しい」などと使われます。
基本的に、ものごとが正しいか間違っているかということや、良くても悪くても必ずそうしたいと思うことに使われる言葉です。
「有無」とは?
「有無」は「うむ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あること、ないこと」という意味で、それがあるかないかということです。
2つ目は「承諾するか、断るか」という意味で、相手がそれを受け入れるか拒否するかということです。
3つめは「仏教用語で、この世に存在することと、存在しないこと」という元の意味です。
上記に共通するのは「あるか、ないか」という意味です。
「有無」の使い方
「有無」は「あること、ないこと」「承諾するか、断るか」「仏教用語で、この世に存在することと、存在しないこと」という意味で使われます。
名詞として「有無を尋ねる・尋ねた」「有無を伝える」「有無を言わさず」などと使われます。
基本的に、ものがあるかないかということや、あってもなくてもそうであることに使われる言葉です。
「是非」と「有無」の違い
「是非」は「ものごとが正しいか間違っているか」「良くても悪くても必ずそうしたいと思うこと」という意味です。
「有無」は「ものがあるかないか」「あってもなくてもそうであること」という意味です。
「是非」の例文
・『大勢の人に今回の方針の是非を問う』
・『新聞で今回のコロナ対応について是非を論じる』
・『素晴らしいアイデアなので是非商品化したい』
・『皆様お誘い合わせの上、是非お越し下さい』
「有無」の例文
・『業者に在庫の有無を問い合わせる』
・『反対意見の有無を調査する』
・『有無をいわさず転勤させられる』
・『披露宴への出欠の有無を連絡する』
まとめ
今回は「是非」と「有無」について紹介しました。
「是非」は「良くても悪くても」、「有無」は「あってもなくても」と覚えておきましょう。