この記事では、「清祥」と「清栄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「清」にまつわる言葉を、調べていきましょう。
「清祥」とは?
清祥(せいしょう)とは、充実した暮らしを送っていること。
大きな病気にかからず和やかな生活を過ごしていることを、喜ばしく思う表現になります。
自分のことではなく、相手の暮らしぶりを称える表現です。
手紙の冒頭文でよく用いられる表現なので、覚えておくと便利です。
使い方としては「時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」となります。
「清祥」の熟語には「清」と「祥」という和やかな字が入っています。
「清」には「暮らしぶりが、整っていて麗しい」という訳があります。
そして「祥」には「しあわせ・喜ばしい」という、おめでたい意味合いがあります。
平穏無事な生活を送っている、大切な人の幸せを心から喜ぶのが「清祥」です。
「清栄」とは?
清栄(せいえい)とは、賑わいのある日々を送っていること。
商売が繁盛していて、明るい毎日を過ごしている様子です。
こちらも相手のことを思いやる表現で、おもにビジネス文書など仕事の場で用いる用語になります。
使い方としては「時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」が一般的です。
清栄には「清」と「栄」の2つの漢字がふくまれています。
「清」とは、すがすがしい日々のこと。
困った問題のない、安らかな毎日をあらわします。
そして「栄」には「商売が繁盛する・お金の流れが良くなる」という意味があります。
多くのお客さんが行き交う、とても活気のある状況をあらわす言葉です。
そのため清栄は、おもに取引先や得意先など、お世話になっている企業に対して用います。
「清祥」と「清栄」の違い
いずれも良く似ている表現なので、間違えやすいです。
「清祥」と「清栄」の違いを、分かりやすく解説します。
・個人は「清祥」企業は「清栄」
「清祥」と「清栄」はどちらも、相手の健やかな日々をお祈りして喜ぶフレーズになります。
ただ本来の意味を考えると、その場にあわせた使い分けをしていきたいものです。
「清祥」は病気にかからず平穏な暮らしをしていることを、喜ばしく思うこと。
そのためプライベートのやり取りがある、個人に対してつかいます。
反対に「清栄」は商売が繁盛して、お店や企業が盛り上がっている状況を嬉しく思うこと。
そのため商いをおこなう取引先など、企業に対してつかいます。
結論づけると、プライベートが「清祥」。
ビジネス文書やビジネスメールが「清栄」です。
基本的なマナーを身に付けておきましょう。
まとめ
「清祥」と「清栄」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも相手の幸せを願う、爽やかな表現になります。
「清祥」は平穏無事な暮らしをよろこぶ言葉。
おもに個人につかいます。
そして「清栄」は商売が栄えている状況を、称える表現になります。
おもに企業につかいます。
適切な言葉を選んでいきましょう。