みなさんは「炎」と「焔」という言葉がどのような意味を持っているのかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「炎」と「焔」の違いを分かりやすく説明していきます。
「炎」とは?
「炎」は「えん」や「ほのお」という読み方になります。
この「炎」とは「燃える時に空中で光を放つ部分」で「火炎」「光炎」「陽炎」といったような言葉で使われているのです。
言い換えると「燃え上がる」という表現になります。
「焔」とは?
「焔」と「ほむら」という読み方になります。
この「焔」とは「ほのお」「火炎」という意味を持つ言葉ですが、「妬み(ねたみ)・怒りなどの激しい感情や欲望で燃えたつ心をたとえていう語」でもあるのです。
「炎」と「焔」の違い
では、ここで「炎」と「焔」の解釈の違いについて見て行くことにいたしましょう。
どのような相違点が見られるのでしょうか?前項で説明したように「炎」は「燃える時に空中で光を放つ部分であり、「火炎」「光炎」「陽炎」のことを指しています。
一方の「焔」とは「ほのお」「火炎」という解釈に加えて、「妬み・怒りなどの激しい感情や欲望で燃えたつ心をたとえていう語」でもあります。
整理すると、「炎」とは「気体が燃焼する時に生じる光と熱を発している穂のような部分」ですが、「焔」も「炎」と同じ意味で「火群」が語源となっています。
しかし、「焔」は表外字のために1983年のJISが独自に略字になった言葉なのです。
「炎」の例文
ここで「炎」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的にこの言葉を使った文章が以下のようなものが挙げられます。
・『キャンプファイヤーで昇り立つ炎を見ていると、本当に心が温かくなっていく感じだ』
・『彼の闘志がまるで炎が燃え上がっているような感じがする。もう誰も彼を止めることはできないだろう』
「炎」は人の昂る感情を表現する場合でも使われることがあります。
2つ目の例文はまさにこのことを言っているのです。
「焔」の例文
続いて「焔」の例文を見て行くことにいたしましょう。
「焔」という言葉はどのような使い方があるのでしょうか?
・『燃え盛る焔の彼女の心は、これまで周囲から虐げられた環境から来たものではないだろうか。もう誰も彼女を怒りを鎮めることはできない』
・『彼は異性を見ると、見境なく声をかけて口説こうとしている。まさに劣情の焔というものだろう』
「焔」という言葉は普段の生活の会話の中では、目にする機会はかなり少ないことでしょう。
それだけにここで挙げら例文はめったに見る機会が少ないかもしれません。
まとめ
ここまで「炎」と「焔」の意味と違いを見てきました。
この2つの言葉は全く同じ意味を持っている言葉と言っていいでしょう。
「炎」は「火炎」「炎症」というような形で使われることはありますが、「焔」は普段から使う機会が少ないので、ここでどのような使い方ができるかを確認して理解を深めて行ってください。