この記事では、「明白」と「自明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「明白」とは?
「明白」は、誰から見ても明らかで疑う余地などないことを意味します。
根拠や理由が明確で、疑念を持つ必要もかまを掛ける必要もないほど明らかな状態が「明白」です。
このような意味から「明白」は、「確然たる」や「定か」、「際立つ」、「確実」、「間違いなく」、「明確」、「歴然」などと言い換えられ、対義語は「不明」となります。
「明白」の使い方
「明白」を用いた言葉はたくさんあります。
「明白な証拠」や「明白な事実」、「明白な嘘」、「明白な理由」などです。
また、「明白」は、「明白にする」や「明白になる」、「明白である」などといった形で「明白」は、様々な文章内で用いています。
「自明」とは?
「自明」は、特に証明などなくてもわかっていることを意味します。
そのことについて、説明や証明などする必要もないことを意味し、その内容は社会に広く知れ渡っているようなことを意味しています。
このような意味から、「自明」は、「明確」や「歴然たる」、「当然」、「顕在的」、「はっきり」などと言い換えることができます。
「自明」の使い方
「自明の理」や「自明の知恵」などといった言葉で「自明」は用いられています。
また、「自明である」や「自明している」などといった形で文章内で用いられます。
「明白」と「自明」の違い
「明白」は、根拠や理由がはっきりとしていて、誰がどう見ても疑いようのないことを意味し、「自明」は、説明などをせずとも、そのことについてはっきりとわかっていることを意味する言葉となります。
この場合、世間一般的に知れ渡っていることを意味するものとなります。
このように「明白」は、誰から見ても理解可能ということを意味し、「自明」は、一から十まで説明することなど不要で、世間一般的に知られていることを意味するといった意味の違いがあります。
「明白」の例文
・『明白な理由もなく、部活を休んではいけません。』
・『これだけ成績が下がっているという結果が出ている以上、あなたが、ちゃんと勉強していないことは明白です。』
・『妻から浮気について明白な事実を突きつけられ、逃げようもありませんでした。』
・『そんな、明白な嘘をついてはいけません。あなたがやったことはわかっています。』
「自明」の例文
・『自明にも関わらず、断固として考えをかえない。』
・『この時代に沿って暮らしていくためには、インターネットが欠かせないということは自明である。』
・『人種差別をしてはいけないということは、世界共通の自明です。』
・『業績悪化は、データを見れば自明です。』
まとめ
以上のことから、「明白」は、疑う必要など不要な時に用いられる言葉となり、「自明」は、基本的にわかりきっていることに対し用いられる言葉となります。
このような違いを踏まえ、適切に使い分ける必要があります。