この記事では、「速度」と「速さ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「速度」とは?
「速度」とは、何かの物体の移動量の大きさと表現することができます。
簡単に表現すると、それがどれくらいの幅で移動しているかという意味になり、それが時速20キロメートルとすれば、1時間に20キロメートルの幅で進むと解釈できます。
尚、大きさだけでなく、方向も指定して使うことができる言葉で、「この台風の速度は、北に毎分300メートルとなっています」などと用いられます。
特に方向を指定しない場合には、下記の「速さ」と同じになります。
「速さ」とは?
「速さ」とは、「速度」から方向という概念が無くなった言葉です。
時速30キロメートルなどと、移動量の大きさのみの表現となり、方向までは必要がない時にはこちらを使うといいでしょう。
尚、これらの表現は日本語独特なもので、英語では、どちらも“speed”となります。
よって、先の台風の例を英訳すると、“Typhoon speeds north at 300 meters per minute.”という表現になります。
これを日本語に訳す場合に、方向も含んでいる為、「速さ」ではなく「速度」とするのが正しい使い方です。
「速度」と「速さ」の違い
「速度」と「速さ」の違いを、分かりやすく解説します。
「速度」は、その方向まで含んだ「速さ」の表現になります。
特に方向を含まずに使うこともできるので、「時速40キロの速度」という用い方も間違いではありません。
「早さ」という言葉もありますが、こちらは「速さ」が明らかに大きいということを表す為の慣用的な表現で、「明らかに早い」のように、どれほどの「速さ」なのか具体的には言及せずに使う言葉となっています。
まとめ
「速度」と「速さ」は、このような違いになります。
「速度」で方向も一緒に表すことができる為、「方向は北、速さは毎分300メートル」といった使い方は、「速度は~」とすれば、一緒に表現できる覚えておきましょう。