この記事では、「胸算用」と「皮算用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「胸算用」とは?
「胸算用」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「胸算用」は「むなざんよう」と読みます。
「胸算用」は、「心の中で見積もりを立てること」という意味があります。
何かに対して、心の中で見積もりを立てる時、「胸算用」と言います。
例えば、商売を始める時に、どの程度の売り上げを出して、どれほどの利益を上げられるか、心の中で見積もりを立てる時、「商売の売り上げなどに関して、胸算用する」などと言います。
また、飲食店に入店したとき、メニュー表を見て、お財布の中のお金で、どの程度の料理を頼めるのかなど、口に出さずに見積もりを立てる時、「レストランのメニューを見ながら、胸算用する」などと言うことができます。
さらに、投資をしたら大儲けできると、心の中で見積もりを立てる時、「投資で追うもうけができるという胸算用をする」などという文章にすることができます。
「皮算用」とは?
「皮算用」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「皮算用」は「かわざんよう」と読みます。
「皮算用」は「物事がまだ実現しないうちから、それを当てにしてあれこれと計画を立てること」という意味があります。
この言葉は、ことわざの「捕らぬ狸の皮算用」からきている言葉になります。
まだ捕まえてもいない狸の皮を売った後のことを考えて、儲けを計算することから、手に入れていないものを当てにして、様々な計画を立てるという意味があります。
例えば、ボーナスを当てにして、家電を購入してボーナス払いにしたものの、ボーナスが支給されなかった場合は、「ボーナスを当てにして家電を買ったが、皮算用だった」などと反省するかもしれません。
また、将来、給料が上がることを計算に入れて家を購入したものの、給料が上がるどころかリストラに遭うような場合は、「昇給を見込んで家を買ったが、完全に皮算用だった」などという文章を作ることができます。
「胸算用」と「皮算用」の違い
「胸算用」と「皮算用」の違いを、分かりやすく解説します。
「胸算用」は、「心の中で見積もりを立てること」という意味があります。
一方で、「皮算用」は「物事がまだ実現しないうちから、それを当てにしてあれこれと計画を立てること」という意味があります。
このように、「胸算用」と「皮算用」は、心の中で見積もりを立てる、計画を立てるという意味では同じ意味があります。
しかし「皮算用」は、「実現していないことを当てにする」という前提があるという違いがあります。
「もし給料が上がったら」「ボーナスが出たら」「宝くじに当たったら」などと、実現していないことを当てにしていると感じたら、「皮算用」という言葉を使いましょう。
まとめ
「胸算用」と「皮算用」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。