この記事では、「狂乱」と「狂気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「狂乱」とは?
「狂乱」には2つの意味があります。
ひとつは、精神状態が正常ではなく、めちゃくちゃな状態で、普通とは違った言動をすることです。
正常な精神状態とはどのようなものなのか、明確な定義はありませんが、世間一般で普通とされている精神状態を指します。
好きな人にふられた後は、普通の精神状態を保っていることが難しい場合があります。
どういった精神状態になるか、どういった行動をとるかは、人それぞれ異なりますが、中には奇声をあげたり、頭を振り乱したりといった行動をとる人がいます。
この状態は「半狂乱」といいます。
ハロウィンは日本ではお祭りのようなもので、街中で騒ぐ人たちがいます。
ハロウィンという特別な日なので、このような行動をとるのでしょう。
そういった行動をとる人が、普段から騒いだりしているわけではないはずです。
つまり、ハロウィンのときだけ精神状態が異常で、めちゃくちゃな状態で、普段とは違った言動をとっているのです。
このような状態を意味する言葉になります。
もう一つの意味は、物事の状態の程度が普通ではないほどに異常になることです。
物価がものすごく高くなるなどを意味します。
「狂乱」の使い方
精神状態が普通ではなく乱れて、普通とは違った言動をすることを指して使用をします。
普通とは何か、普通とは違った言動とはどういったものか、明確な定義はありません。
「狂気」とは?
精神が正常ではない状態であること、また正常ではない精神状態であることです。
この場合の正常とはどういった状態なのか明確な定義はありませんが、世間一般で正常な精神状態といわれるものを指しています。
台風が接近をしており、海が非常に荒れた状態だったとします。
このような状態の中に船を出せば、事故に遭うことは明らかです。
普通に考えれば、船を出すことはしないでしょう。
それにもかかわらず荒れている海に船を出そうとするのは、気が狂っていると思われてしまいます。
この状態を意味する言葉です。
「狂気」の使い方
精神が異常なことを指して使用をします。
心の状態に焦点を当てている言葉です。
「狂乱」と「狂気」の違い
精神状態が普通ではないという意味が似ていますが、ややニュアンスが異なります。
「狂乱」は精神状態が普通ではなく、それによって起こす言動を意味しています。
「狂気」は心の状態を意味している言葉です。
「狂乱」の例文
・『半狂乱になって叫んでいる』
・『狂乱の時代』
・『狂乱しそうになる』
・『狂乱の会見となった』
「狂気」の例文
・『狂気としか思えない』
・『狂気の沙汰だ』
・『狂気をきたす』
・『狂気じみている』
まとめ
精神状態が普通ではないという意味合いを持つ2つの言葉ですがニュアンスが異なり、一方は普通ではない言動のこと、もう一方は普通ではない精神状態を意味しています。