「コンプラ発言」と「問題発言」は類似した意味を持っている混同しやすい言葉ですが、「コンプラ発言」と「問題発言」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「コンプラ発言」と「問題発言」の例文・解釈も紹介しながら、それぞれの意味の違いを詳細に解説していきます。
「コンプラ発言」の意味や使い方
「コンプラ発言」という表現は、「法令と倫理を守るコンプライアンス(法令遵守・倫理法令遵守)の観点から、問題のある発言内容・物言い」を意味しています。
例えば、「出産して休職する可能性があるから女性社員の採用は少なめにしたい」などと経営幹部が表立って発言すれば、社会的・倫理的に非難が殺到する「コンプラ発言」になってしまうのです。
「コンプラ発言」の使い方は、「コンプライアンス(倫理法令遵守)に違反していて、社会的・法的・道義的に批判される可能性がある発言内容」を指示して使うという使い方になります。
「問題発言」の意味や使い方
「問題発言」という表現は、「何かのトラブル・損失・風評被害などを引き起こす恐れのある好ましくない発言内容・ことば」を意味しています。
「問題発言」の使い方は、「社長の問題発言がメディアに厳しく叩かれました」のように、「自分や所属する会社に対して何らかの不利益・不都合を引き起こす可能性がある発言をした時」に使うという使い方になります。
「コンプラ発言」と「問題発言」の違い
「コンプラ発言」と「問題発言」の違いを、分かりやすく解説していきます。
「コンプラ発言」というのは、「(犯罪を避けてハラスメントを防ぐため)法令と倫理を守るコンプライアンスの観点から問題のある発言内容・言い方」を意味しています。
それに対して、「問題発言」という表現は、「何らかのトラブル・不利益・風評被害を引き起こす可能性のある好ましくない発言内容・物言い」を意味しているという違いがあるのです。
「問題発言」は「何らかのトラブル・損害・係争(訴訟)などを引き起こす恐れがある発言全般」を意味しているので、「問題発言」の一つ(一種)として「コンプラ発言」も含まれていると解釈することができます。
「コンプラ発言」を使った例文と意味を解釈
「コンプラ発言」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「会社のために少しくらいサービス残業すべきだろうという部長の発言は、コンプラ発言として非難されました」
この「コンプラ発言」を使った例文は、「コンプラ発言」の表現を、「サービス残業推奨の発言内容は、コンプライアンス(労働基準法・従業員の健康管理などの倫理法令遵守)の観点から問題のある発言として非難されました」という意味合いで使っています。
「問題発言」を使った例文と意味を解釈
「問題発言」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「問題発言ばかりを繰り返していた法務大臣は、任期の途中で罷免(ひめん)されました」
この「問題発言」を使った例文は、「問題発言」の表現を、「自分・所属政党に不利益・不信を及ぼす恐れがある好ましくない(非常識な)発言ばかりを繰り返していた法務大臣」という意味合いで使っています。
まとめ
「コンプラ発言」と「問題発言」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「コンプラ発言」という言葉は、「犯罪回避・ハラスメント防止の法令と倫理を守るというコンプライアンスの観点から問題のある発言内容・物言い」を意味しています。
それに対して、「問題発言」という言葉は「何らかのトラブルや不利益・混乱を引き起こす恐れのある発言内容・ことば」という意味合いを持っています。
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