「決裁」と「承認」の違いとは?分かりやすく解釈

「決裁」と「承認」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「決裁」「承認」の違いを分かりやすく説明していきます。

「決裁」とは?

「決裁」とは?

決裁とは、けっさいという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、とりきめや可否をきめるといった意味の決の漢字に、善悪を判断して決めるや処理するという意味がある裁の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。

だからこそ決裁は、権限を有している上位者が、部下が出した案の可否を決定するという意味を表します。

「決裁」の使い方

決裁は、部下が出した案を上司が可否を判断するといった意味で使用される言葉です。

より具体的には例えばプロジェクトを始動したい際に、権限を持っている上司に行うかどうかの判断を下して貰う、といった状況の時に使われる言葉となっています。

この様な場合は、決裁を仰ぐ、という使い方をするのです。

逆に判断を下す上司側は、決裁をする、という形式で使用されたりします。

この様に、決裁はビジネスシーンで良く見聞きする事がある言葉です。

「承認」とは?

「承認」とは?

承認とは、しょうにんという読み方をする言葉となっています。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、相手の意向を受け入れるといった意味を持つ承の文字に、しょうちするやみとめるといった意味を有する認の文字を組み合わせる事で成立した言葉です。

そのため承認は、その事が事実であると認める事や認めて許す事等を示します。

「承認」の使い方

承認は、その事が正当であったり事実であると認める、という意味で用いられる事が多い言葉です。

例えば裁判で土地の所有権を争っている場合に、裁判所が正当性を認めた側に、土地の所有権を承認する、という形でこの言葉を使用して表現したりします。

更に承認はよしとして認めるという意味でも、用いられているのです。

例えば上司に提案をした場合、上司がその提案を良いと判断して認めて貰った時にも、承認を得る、という形でこの言葉が使われています。

「決裁」と「承認」の違い

「決裁」と「承認」の違い

決裁と承認は文字を並べて比較しても、使用されている漢字は全然違う上に、読み方も特に似ている訳ではありません。

ですが持つ意味合いはやや似ているニュアンスであるため、混同する恐れはあります。

ただし決裁は、権限を持つ上司等の上位者が、部下の提出した案の可否を判断するという意味を表すのです。

一方の承認は、よしとして認めて許したり、正当だと判断を下して認める事を示します。

以上の事から、判断して決めるか認めて決めるかという違いを見出す事が可能です。

「決裁」の例文

「決裁」の例文

・『私の出した提案は、社長の決裁を仰ぐ事になりました』

「承認」の例文

「承認」の例文

・『他国と新たな条約を結ぶには、国会の承認を得なければなりません』

まとめ

まとめ

2つの言葉は、使用されている文字も読み方も特に似ている所は見られません。

ですが持つ意味合いが似ている所があるため、意味の違いを把握しないと使い分けの際に迷う可能性はあります。

ちなみに決裁は、権限を有する上司が判断して、部下の提案の可否を決めるといった意味を表現する言葉です。

対する承認は、よしと判断して認めたり、事実や正当であると認めるという意味を表したい時に用いる言葉となっています。