この記事では、「処置」と「処理」の違いを分かりやすく説明していきます。
「処置」とは?
「処置」とは、何らかの手を加えることの表現です。
「適切な処置を施して欲しい」とした時には、その対象や場面に合った内容の対応が求められていると考えていいでしょう。
「応急処置」という形で見聞きすることも多く、この場合には、とりあえずの「処置」といった解釈になり、その「処置」の内容が最終的なものではないことが表現されています。
「処理」とは?
「処理」は、その対象となるものに何らかの内容を施し、結果とすることです。
パソコンなどで「処理速度が遅い」とすると、機械的なスピードが遅く、結果が出るまでに時間が掛かるという意味になります。
「適切な処理が行われていない」とすれば、適切な内容で行われていないと言っていることになり、これによってきちんとした結果となるかは、「処理」の内容如何です。
「処置」と「処理」の違い
「処置」と「処理」の違いを、分かりやすく解説します。
「処置」は、何らかの手を加えることで、それがきちんと行われると、それなりの結果として残ります。
「素早い処置のお陰で、これくらいで済んだ」と用いた時には、手を加えるのが早かったのが幸いして、大事には至らなかった(大したことがない結果で終わった)と言っていると考えていいでしょう。
「処理」は、結果を出す為に行われる作業のことです。
「処理が速い」とすると、てきぱきとその作業が行われている様子になり、「処理し切れない」と使った時には、作業を全て終わらせる(結果が出るまで行う)のが難しいことが表現されています。
「処置」も、それによって結果が出ることになりますが、対応するというニュアンスになり、それを求めるという意味は含まれていません。
まとめ
「処置」と「処理」は、このような意味になります。
同じような意味になる言葉同士ですが、「処置」とした時には、それによる結果までは考えていないことも多くあります。