「凝縮」と「凝固」の違いとは?分かりやすく解釈

「凝縮」と「凝固」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「凝縮」「凝固」の違いを分かりやすく説明していきます。

「凝縮」とは?

「凝縮」とは?

凝縮とは、ぎょうしゅくという読み方をすべき言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、一カ所にかたまって動かないといった意味の凝の文字に、ちぢむやちぢめるという意味がある縮の文字を組み合わせる事で成立した言葉となっています。

そのため凝縮は、こり固まって縮まる事や気体が冷却したり圧縮されて液体に変化する現象を表すのです。

「凝縮」の使い方

凝縮は、気体から液体に変化する現象を表す際に使われる事が多い言葉となっています。

例えば気体を圧縮したり冷却するといった形で手を加えて液体化させる機器の事を、凝縮器という形でこの言葉を使用して表現するのです。

他にも、気体が液体に変わる際に放出する熱量の事を、凝縮熱と呼んだりもします。

「凝固」とは?

「凝固」とは?

凝固とは、ぎょうこという読み方をする言葉です。

漢字で表記されたこの言葉を見れば即座に理解可能ですが、こりかたまるとか一点に集中するという意味を持つ凝の漢字に、がっちりかたまって動かないやかたまるといった意味を有する固の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。

だからこそ凝固は、こりかたまる事だったり液体や気体が固体に変化する現象を示すのです。

「凝固」の使い方

凝固は、気体や液体が固体に変化する事を示す際に用いられる言葉となっています。

分かり易い例で言うと、液体である水が固体である氷に変化してしまう現象を、凝固という言葉で表現可能です。

更に単純に、こりかたまるという意味を示したい時にも使用されています。

「凝縮」と「凝固」の違い

「凝縮」と「凝固」の違い

凝縮と凝固の文字表記を見比べれば、2文字目が縮と固という明らかな文字の違いを発見可能です。

ただし最初の文字が同じ凝で、漢字2文字で表現可能な言葉同士であるため、いざ使い分けを意識すると2つの言葉がごっちゃになる恐れは十分にあります。

もっとも表す意味合いは明確に違っており、凝縮は気体が液体に変化する現象を表すのです。

一方の凝固は、液体か或いは気体が固体に変わる現象を示す際に使用される言葉となっています。

この様に表現する意味に相違点があるので、そこを理解すれば使い分けに悩む事はありません。

「凝縮」の例文

「凝縮」の例文

・『この町は田舎が持つ閉鎖的な面を凝縮した様な雰囲気を持っています』

「凝固」の例文

「凝固」の例文

・『体外に取り出された血液は、数分後に凝固します』

まとめ

まとめ

2つの言葉は共に2文字で、最初に同じ凝の文字が付く言葉同士です。

ただし2文字目は縮と固という文字の違いが見られるお陰で、示す意味合いにも違いが生まれています。

なので2つの言葉の意味をきちんと把握しておけば、使い分けに迷う事はない組み合わせの言葉と言えます。

ちなみに凝縮は、気体が冷却されたり圧縮される事により液体に変わってしまう現象を表現する言葉です。

対する凝固は、液体や気体が固体に変化してしまう現象の呼び名として主に用いられています。