「唾」と「涎」の違いとは?分かりやすく解釈

「唾」と「涎」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「唾」「涎」の違いを分かりやすく説明していきます。

「唾」とは?

「唾」とは?

「唾」(つば)は、口の中に分泌される液体で、水分と各種の酵素が主な成分です。

よく「唾をはく」などと用いられますが、そのような態度はあまりいいものでもありません。

この「唾」は、別の読み方として「つばき」と発音したり、「唾液」(だえき)とも呼ばれます。

健康な状態の人間で、1日に1リットル程度のこれが分泌されており、これにより、口の中が乾くことなく、清潔な状態が保たれています。

「涎」とは?

「涎」とは?

「涎」(よだれ)は、無意識のうちに口から垂れてしまう(しまった)「唾」のことです。

先の「唾をはく」といった行為は、意識的に行うものですが、こちらの「涎」は、気付かないうちに口から出てしまうものです。

よって、物質自体は同じものですが、「思わず涎が垂れてしまった」のような使い方になる言葉で、口が開けっ放しになる事柄が起こった時に、そのような用いられ方になります。

「唾」と「涎」の違い

「唾」と「涎」の違い

「唾」「涎」の違いを、分かりやすく解説します。

「唾」「涎」も、物質自体は同じもので、口腔内にある状態、または意識的に吐き出したような場合には「唾」と呼び、無意識のうちの口から垂れる場合には「涎」と遣っています。

「涎」は、その垂れると使うのが一般的で、おいしそうなものを見た場合や、欲しいと思ったものが目の前にあるような時、そういった状態になることが多いとされています。

「垂涎」(すいぜん)といった使い方があり、涎が垂れてしまうという意味になります。

「これは、垂涎ものだ」とすると、それが欲しいあまりに涎が垂れてしまうくらいだといった解釈となり、何かのマニアがとても欲しがっているような対象によく使われる表現です。

まとめ

まとめ

「唾」「涎」は、このように異なります。

寝ている間に唾が口から垂れてしまった場合も「涎」と用いることができ、乳児にはよく見られます。