この記事では、「相棒」と「相方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「相棒」とは?
「相棒」には2つの意味があります。
ひとつは、駕籠などを一緒にかつぐもう一方の人です。
駕籠は現在ではほとんど見ることがないですが、江戸時代などには乗り物として使われていました。
人が乗る部分があり、その前後に棒が取り付けられています。
前と後ろで一人ずつ棒をかつぎ、人を乗せて移動をします。
もう一つの意味は、一緒に仕事をする仲間です。
この人と自分との関係はすでにできています。
取引先の相手といった意味ではなく、一緒に物事をしていく間柄の人をいいます。
コナン・ドイルの有名な作品に「シャーロック・ホームズシリーズ」があります。
この物語には、シャーロック・ホームズという名探偵が登場をします。
この人物は一人で問題を解決しているのではなく、一緒に解決していく仲間がいます。
それがワトソンで、シャーロック・ホームズの「相棒」です。
ドラマに出てくる警察官は、2人で行動していることが珍しくありません。
2人は仲が悪いように見えることがありますが、一方にとってもう一方はともに事件を解決する仲間です。
一緒に事件を解決していきます。
このもう一方を指す言葉です。
「相棒」の使い方
一緒に物事をする仲間を指して使用する言葉です。
人を指して使うだけでなく、動物にも使用されます。
たとえば、警察といつも一緒にコンビを組む警察犬などです。
「相方」とは?
ともに物事をする人のことです。
特に漫才などで一緒にやっている人を指します。
漫才の場合は2人でやっている場合にもう一方の人を指して使い、3人以上の場合にはこの言葉は使わないことがあります。
仕事をするときのことでも、ともに何かをするもう一方の人を指します。
いつも2人で組んで仕事をしていたとします。
ともに仕事をすることで、その仕事が進むので、もう一方の人がいなくてはなりません。
一方の人にとってもう一方は仲間なのです。
このもう一方の仲間を指しています。
「相方」の使い方
2人で何かをするときのもう一方の人を指して使用する言葉です。
特に漫才などの相手をいいます。
漫才の場合は3人以上の場合には、この言葉はあまり使われません。
「相棒」と「相方」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
何かをするときのもう一方の人を指しています。
使い方にやや違いがあり、「相方」は漫才などのもう一方の人のことを特にいいます。
また「相棒」は動物のことを指す場合がありますが、「相方」は動物のことを指してはあまり使用しません。
「相棒」の例文
・『相棒といつも一緒』
・『相棒が活躍してくれた』
・『相棒に選ぶ』
・『相棒の役を演じる』
「相方」の例文
・『相方につっこむ』
・『相方が療養中だ』
・『相方に感謝を伝える』
・『相方を募集している』
まとめ
2つの言葉は同じことを意味していますが、使い方に違いがあります。