この記事では、「贅沢」と「浪費」の違いを分かりやすく説明していきます。
「贅沢」とは?
「贅沢」には2つの意味があります。
ひとつは、必要よりも程度を超えて金銭や物を使うことです。
もったいないという気持ちを持たずに、金銭や物を使うことを指すのが一般的です。
普段外食をせず、食事は自炊で済ませていたとします。
普段購入する食材は、一般的なスーパーに売られている、一般的な食材です。
卵10個入り1パック200円くらい、キャベツ1玉100円くらいで、それほど高価なものではありません。
ものすごくたまにですが、高級レストランで食事をすることがあります。
ここでの食費は1人1食2万円程度です。
普段の食事と比べると金銭を多く出しています。
そして、生きるためには何も高級なものを食べる必要はないので、必要よりも程度を超えているといえます。
高級レストランで食事をすることは、一般的な収入の人からすると「贅沢」といえるでしょう。
やっている人は、金銭を出すことを無駄だとは思っていません。
金銭を出し惜しみしていません。
もう一つの意味は、適当だと思われる程度や限度を超えることです。
一般的な年収の人が「高級ホテルに泊まりたいな」といったり、「この商品のパッケージには金箔を使いたいな」と考えたりすることは、その人や物にふわわしい程度を超えているといえます。
高級ホテルに泊まったり、パッケージに金箔を使ったりすることは「贅沢」な望みです。
「贅沢」の使い方
金銭や物を必要以上に使うこと、ふさわしい程度を超えることという意味で使用をします。
「浪費」とは?
金銭・労力・時間などを役に立たないことに使うことです。
洗濯物を取り込んでたたむ、お風呂掃除をする、掃除機をかける、食事を作るなど、やらなければならないことがたくさんあります。
そうであるにもかかわらず、スマホでSNSを行ったり、インターネットで検索をしたりしています。
これはやらなくてもいいことで、やったからといって何かに役立つわけではありません。
目的があって行っているのではないのです。
このときのスマホをやっていることは、時間を「浪費」しているといえます。
あるゲームでは、土地を耕す、切り株を切るなどの作業をすると主人公がエネルギーを消費します。
エネルギーを消費し尽くすと動けなくなります。
すでに土地を耕してあるのに、同じ場所を耕そうとしたとします。
やっても何も役に立ちません。
これは、エネルギーを「浪費」しているといいます。
「浪費」の使い方
役に立たないことに金銭・労力・時間などを使うことを指して使用します。
「贅沢」と「浪費」の違い
「贅沢」は周囲の人からすると無駄だと思うかもしれませんが、やっている本人は無駄だと思っていません。
程度を超えて金銭や物を使うことです。
「浪費」は無駄なことです。
「贅沢」の例文
・『たまには贅沢をしてもいいかな』
「浪費」の例文
・『時間を浪費する』
まとめ
「浪費」は無駄という意味が含まれていますが、「贅沢」には無駄という意味は含まれていません。