物事を述べる時や会議する際にはそれぞれ大きな項目と小さい項目に分ける方法が用いられますが、この時に使う区分には「総論」と「各論」があります。
この記事では、「総論」と「各論」の違いを分かりやすく説明していきます。
「総論」とは?
「総論」とは物事や会議の内容について全体的にまとめた項目であり、大きな目標や概要を述べる際に使う言葉です。
物事や会議などの決定事項に関して「総論」を決めることで、集団内の目標をはっきりさせる効果があります。
全体をまとめたものを論じるという意味もあり、こちらは大学の授業や講座でも用いられます。
「哲学総論」、「社会学総論」はその学問の全体的な内容をまとめた授業であり、大学1年生の基礎として受けることが可能です。
「総論」とは議会によって話し合いをした結果の内容としての意味があり、これはほとんどの場合では参加者の同意や賛成を得て成立します。
「各論」とは?
「各論」とは物事や会議の内容について個別に分けたものを示す言葉であり、細かい議題や決定事項、意見を出してバランスを調整する役割があります。
個別の条項や題目については大まかな部分は全体的な「総論」と同じような内容になりますが、状況に応じて柔軟に調整することが可能です。
特に会議する際には細かい条件に応じて「各論」を作ることで様々な場合に対応することが可能ですが、これによって参加者の賛成や反対が分かれるケースも存在します。
大学や学問の分野における「各論」は大きな「総論」をさらに細かく分けた内容であり、専門的な授業や論文を表します。
「総論」と「各論」の違い
「総論」は全体的なまとめという意味があり、会議などの分野では大きく決まった内容を表す言葉となります。
「総論」は学問の分野だと大きな基礎や概論を表す言葉であり、学生が初年度で学ぶことが多いのが特徴です。
「各論」は「総論」をもっと細かくした内容であり、個別の状態や意見を表す言葉です。
「総論賛成、各論反対」という慣用句は全体的な項目には賛成するが、個別の議論や内容については反対するという態度のことであり、これは政治や会議など様々な場面で発生します。
「総論」の例文
・『今年度の総論が出ましたが、危機感のある1年だったと思います』
・『美術総論の授業を取っているが、自分が知らないアート作品が見られるのでとても楽しいです』
「各論」の例文
・『論文における各論を煮詰めているが、どうしても最後の章に繋がらなくて悩んでいる』
・『各論反対という意見が飛んできたので、丁寧に話を聞いて説得しました』
まとめ
物事や会議の決定事項に関しては、全体的な内容としての「総論」を決めておくと理解がしやすくなり集団の行動も早くなります。
さらに細かいケースに関しては「各論」を述べたり決定することで、上京に応じた対応することが可能になります。
細かい「各論」に関しては参加者が反対することも可能であり、その辺のバランス加減を取るのがリーダーの役割なのです。