賑やか、活気がある、などといった意味のイメージがある「盛況」と「活況」には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「盛況」と「活況」の違いを分かりやすく説明していきます。
「盛況」とは?
「盛況」は、盛んな状況を表す言葉です。
「盛況」が持つ意味は、催し物などに多くの人が集まり、盛んで賑わっている、です。
多くの人が集まり、そこで楽しい会話や催し物が繰り広げられ、人々で賑わっている様子を意味する言葉となります。
このような状況を意味するため、「盛況」は、「賑やか」、「活気に満ちた」、「活発な」などと同じ意味となります。
「盛況」の使い方
「盛況」を用いた言葉はたくさんあります。
「大盛況」や「盛況ぶり」、「盛況のうちに」などとなります。
また「盛況」は、「盛況になる」や「盛況に終わる」、「盛況を博す」、「盛況を呈している」などといった使い方となります。
「活況」とは?
「活況」は、活気のある状況を表す言葉です。
「活況」が持つ意味は、株式市場などで景気が良く活気のある、です。
そのような場所で、活気があり勢いづいている状況が「活況」となります。
このような状況を意味するため、「活況」は、「大盛り上がり」や「好況」、「好景気」などと同じ意味となります。
「活況」の使い方
「活況」は、「活況ぶり」や「活況を見せる」、「活況を呈する」、「活況を帯びる」、「活況に沸く」などといった形で用いられます。
「盛況」と「活況」の違い
どちらも、賑わい盛んな状況を意味する言葉ですが、それぞれに適した使い方の違いがあります。
「盛況」は、催し物などに人が集まり賑やかな様子を意味するのに対し、「活況」は、株式市場など商売的な取引が盛んに行われてことを意味する言葉となります。
このように、同じような意味でも、用いられる場所に大きな違いがある「盛況」と「活況」です。
「盛況」の例文
・『今回のイベントは、大盛況のもと、終了することができました』
・『久々のリーグ優勝ということもあり、優勝セールは大盛況でした』
・『みなさんのお力をお借りすることができたおかげで、今回も無事、盛況を収めることができました』
・『一から自分で考えた催し物が、盛況に終わり一安心しています』
「活況」の例文
・『我が町に高速道路の出入り口ができたおかげで、活況を呈するようになり嬉しいです』
・『お隣の国の株式市場は活況を見せているそうです』
・『当社の商品にも活況の陰りが見えてきたため、新しい商品を開発することになった』
・『株で儲けるためには、活況銘柄をいち早く見つけ出すことが重要です』
まとめ
「活況」に比べ、「盛況」の方がよく用いられるのは、以上のように身近な賑わいに用いられるためです。
「活況」の場合は、株式市場といったような少し特殊な場所に対し用いられる言葉となるため、「盛況」に比べると日常的に用いられることが少ない言葉となります。