皆さんは「頷く」と「首肯く」という言葉の意味をご存知でしょうか?
そこでこの記事では「頷く」と「首肯く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「頷く」とは?
「頷く」は「うなづく」という読み方になります。
この「頷く」は「分わかった・引き受けた・賛成する意思を表示するために首を縦に振ること」を意味している言葉です。
「首肯く」とは?
「首肯く」は「うなずく」という読み方になります。
この「首肯く」は「肯定・同意・承諾する気持ちや納得・理解したことを表すために首を縦に振ること」を指しています。
「頷く」と「首肯く」の違い
では、「頷く」と「首肯く」の違いを見ていきましょう。
一体どのような相違点があるのでしょうか?「頷く(うなづく)」 「首肯く(うなずく)」はどちらとも同じ解釈と理解しても間違いないでしょう。
「同意するために首を縦に振ること」を示すためには、どちらを使っても正しいのです。
何故このようなことが言えるのかと言えば、現代国語の根拠として制定されている現代仮名遣いでは「うなずく」が基本となっているのですが、「うなづく」と書くこともできると明記されてためです。
一般的には「頷く(うなづく)」 がよく使われていますが、「首肯く(うなずく)」は「首」「肯」という漢字から構成されていることからも首を上下に動かして肯定しているのがよく理解できることと思います。
「頷く」の例文
では、ここで「頷く」の例文を見ていきましょう。
具体的には以下のような例文が挙げられます。
・『幼い女の子は僕の言っていることが理解できないかと思ったが、軽く頷いていたので、分かってくれたのだろう』
・『アイツは俺の説明に頷いていたけど、本当に理解しているのかな?同じ間違いを何回もしているからね』
自分が説明したことを相手が納得したり理解してくれているかどうかの証として「頷く」という動作になるのですが、この例文ではそのことがよく分かります。
「首肯く」の例文
次に「首肯く」の例文について見ていきたいと思います。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『まだ5歳の息子が私の言っていることを聞いて、首肯ていたから安心したわ。ちょっと難しいことを話したからね』
・『どうして彼は私が行ったことに首肯いんだろう?その後も彼の行動は全く変わっていないのに』
「首肯く」の例文を見ていると、「頷く」と同じようにこちらが言っていることを納得したり理解している動作で「首肯く」も使えることが分かります。
まとめ
ここまで「頷く」と「首肯く」の意味や違いを説明してきました、このように漢字表記が異なる言葉であっても、意味が全く同じでどちらでも問題のないような言葉がたくさんあります。
今回の場合は「頷く」が使われることが多いでしょうが、「首肯く」も使えることを知っておくと、言葉の幅が広くなりとても便利でしょう。
今回もこの2つの意味をしっかりとチェックしておいてください。