「ミイラ」と「ゾンビ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ミイラ」と「ゾンビ」の違い言葉・カタカナ語・言語

「ミイラ」「ゾンビ」は類似したイメージを持たれている紛らわしい言葉ですが、「ミイラ」「ゾンビ」の違いを正しく理解できていますか?

この記事では、「ミイラ」「ゾンビ」の違いを分かりやすく解説していきます。

「ミイラ」と「ゾンビ」の違い!

「ミイラ」と「ゾンビ」の違い!

「ミイラ」「ゾンビ」の違いを、分かりやすく説明していきます。

「ミイラ」とは、「内臓除去など人工的な保存や自然環境の乾燥によって、相当な長期間にわたって生存時の姿を留めている死体」を意味しています。

それに対して、「ゾンビ」とは「死んだ人間が化物(モンスター)として蘇ったもの」「ホラー映画・ファンタジー作品に登場する、現実には存在しない蘇った死体の怪物」を意味しているという違いがあります。

「ミイラ」を詳しく

「ミイラ」を詳しく

「ミイラ(木乃伊)」とは、「人為的加工や自然の乾燥によって、長期間保存されている永久死体」を意味しています。

古代エジプト王朝の「ミイラ」は有名ですが、古代には死者を後世まで永遠に残すなどの宗教的意図を持って人工的にミイラが作成されました。

「ミイラ」の人工的・技術的な作成方法は、脳を含む内臓を全摘して火気などを用いて急速に乾燥させ、薬品による防腐処理を施すというものです。

「ミイラ」の語源は、ポルトガル語の“mirra”「没薬(もつやく:ミイラの防腐剤・ミイラ薬と混同された薬)」を意味していました。

「ゾンビ」を詳しく

「ゾンビ」を詳しく

「ゾンビ」とは「蘇った死体という想像上の怪物・化物」を意味していて、ホラー映画やファンタジー小説ではおなじみの存在になっています。

「ゾンビ」は元々、西アフリカ・カリブの民間信仰(ブードゥー教)の呪術師が呪術で蘇らせた「奴隷化された死体(指示して動かせる死体)」を意味していました。

現代では、ホラー映画に登場する怪物・化物としての「ゾンビ」の意味が中心になっています。

創作物に登場する「ゾンビ」は、「無差別に人を襲う腐敗した死体」「墓場から湧き続けるモブキャラモンスター」「襲った人間もゾンビにしてしまう強い感染力を持つ死体」などに大きく分けることができます。

まとめ

まとめ

「ミイラ」「ゾンビ」の意味の違いを分かりやすく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

「ミイラ」の表現は「人為的な保存行為あるいは自然条件で乾燥したことで、数十年~数百年以上の長期間にわたって原型を留めている死体」を意味しています。

それに対して、「ゾンビ」の表現は「ボロボロに腐敗していることも多い蘇った死体、ホラー映画・ファンタジー小説などに登場する怪物」を意味している違いがあります。

「ミイラ」「ゾンビ」の意味の違いを知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。