この記事では、「曖昧」と「不確か」の違いを分かりやすく説明していきます。
「曖昧」とは?
「曖昧」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「曖昧」は「あいまい」と読みます。
「曖昧」は、「態度や物事がハッキリしないこと。
その様子」という意味があります。
例えば、遅く家に帰ってきた夫に、なぜ遅くなったか理由を尋ねたときに、ハッキリとした返事がなかった場合は、「遅く帰ってきた夫が、曖昧な理由を話した」などという文章を作ることができます。
また、会社で大きなミスをした人が、自分の責任ではないと自己弁護をはじめて、責任をあやふやにさせる場面があった時、「必死に自己弁護し、責任を曖昧にする社員」などという文章にできます。
さらに、殺人事件の目撃者がいるとき、警察に事件の詳細を聞かれるかもしれません。
しかし、あまりの衝撃で、記憶がハッキリしないときは、「事件の衝撃の生家、当時の記憶が曖昧になる」などという文章にできます。
「不確か」とは?
「不確か」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「不確か」は「ふたしか」と読みます。
「不確か」は、「確かでない様子。
あやふや。
不確実」という意味があります。
例えば、大企業の正社員として働いている人とは違い、フリーランスで働いている人は、いつどのような状況になるのか確かではありません。
このような様子を、「フリーランスは不確かな人生を送っている」などという文章にできます。
また、伝染病の対策について噂が飛び交い、SNS上には、正確とは言えない情報が飛び交うかもしれません。
このような様子を、「ネット上に不確かな情報が飛び交っている」などと表現できます。
さらに、久しぶりに訪れた街で、飲食店を探そうとしたものの、記憶があやふやになっている場合があります。
この様子を「久しぶりに訪れた街で食事をしようとしたが、記憶が不確かで、店の場所が分からない」などという文章を作ることができます。
「曖昧」と「不確か」の違い
「曖昧」と「不確か」の違いを、分かりやすく解説します。
「曖昧」は、「態度や物事がハッキリしないこと。
その様子」という意味があります。
「不確か」は、「確かでない様子。
あやふや。
不確実」という意味があります。
「曖昧」も「不確か」も、物事がハッキリしない様子を意味します。
ただし、「曖昧」という言葉には、意識的に物事をハッキリさせずにおく場合にも使う言葉になります。
例えば、「責任を曖昧にする」という言葉には、意識的にハッキリさせないという意図が見えます。
一方で「責任を不確かにする」という使い方はあまりせず、不自然な印象になります。
このようにどちらも、あやふやな様子を意味しますが、「曖昧」は意識的にそうする時にも使う言葉だという違いがあります。
まとめ
「曖昧」と「不確か」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味と違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。