この記事では、「率直」と「素直」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「率直」とは?
「率直」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「率直」は「そっちょく」と読みます。
「率直」は、「ありのままで隠すところがないこと。
その様子」という意味があります。
何かイベントが控えている時、とても楽しみになるかもしれません。
しかし、その楽しみを表に出さず、ひそかに楽しみにする人もいるでしょう。
一方で、隠すところなく、それを楽しみにしていると周囲に伝える時、「率直に楽しみ」などと言います。
また会議の席では、ありのままで隠すところない意見を聞きたいと思うかもしれません。
このようなときに、「率直な意見を聞かせてくれ」と議長が言うかもしれません。
さらに、小説を読んだ時に、何も忖度せずに、ありのままの意見を伝える時、「小説の率直な感想を言う」と言うことができます。
また、誰かのありのままの意見を聞いて、傷ついてしまった場合は、「君の意見は少し率直すぎるかもしれない」などと文句を言うかもしれません。
「素直」とは?
「素直」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「素直」は「すなお」と読みます。
「素直」は、「性質や態度などが、穏やかでひねくれていない様子」という意味があります。
そのような性格の持ち主は「素直な性格」と言われます。
また、ひねくれていない話し方をする人のことを、「素直な話し方をする人」と呼びます。
次に「素直」には、「物の形などが、まっすぐな様子」という意味があります。
例えば、ストレートヘアの人の髪を、「素直な髪の毛」などと言います。
さらに、「素直」には、「技芸などに癖のない様子」という意味があります。
例えば、空手選手の型が、基本に沿っていて癖がないと感じられるとき、「素直な技を出す」などと言われるかもしれません。
「率直」と「素直」の違い
「率直」と「素直」の違いを、分かりやすく解説します。
「率直」は、「ありのままで隠すところがないこと。
その様子」という意味があります。
一方で「素直」は、「性質や態度などが、穏やかでひねくれていない様子」という意味があります。
どちらも、自分の気持ちを包み隠さず話す傾向がありますが、「素直な人」は状況を読んだりせず、ストレートな物言いをします。
一方で、「率直な人」は、どのような場面でもストレートな物言いをしようという信念を持っている可能性があります。
このように、同じような言動になったとしても、「率直」の場合は意図的であり、「素直」の場合は、無自覚だという違いがあると考えることができます。
まとめ
「率直」と「素直」の違いについて見てきました。
「率直」と「素直」には、意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、2つの言葉を混同せずに使い分けることができるようになりそうです。