「開きます」と「開けます」はよく似た意味を連想させる混同しやすい言葉ですが、「開きます」と「開けます」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「開きます」と「開けます」の例文も紹介しながら、それぞれの意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「開きます」の意味や使い方
「開きます(ひらきます・あきます)」という表現は、「意志・目的を持って閉じているものを広げることを示す他動詞」や「閉じているものを広げられることを示す自動詞」を意味しています。
「開きます」の使い方は、「このドアを開きます(ひらきます)」のように「閉じたものを広げる時」や「このドアは開きます(ひらきます・あきます)」のように「閉じたものが広げられる時(可能を意味する)」に使うという使い方になります。
「開けます」の意味や使い方
「開けます(ひらけます・あけます)」という表現は、「閉じているものを広げられることを示す自動詞・他動詞」や「意識的・意図的に閉じているものを広げることを示す他動詞(あけます)」を意味しています。
「開けます」の使い方は、「この本は開けます・この本を開けます(ひらけます)」のように「閉じたものが広げられる時(可能を意味する)」や「この箱を開けます(あけます)」のように「閉じたものを広げる時」に使うという使い方になります。
「開きます」と「開けます」の違い
「開きます」と「開けます」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「開きます」というのは、「扉を開きます(ひらきます)」のように「意志・目的を持って閉じているものを広げること(間を広げること)を示す他動詞」を意味しています。
「扉が開きます(あきます・ひらきます)」とすると、「閉じているものを広げられることを確認することを示す自動詞」を意味しています。
それに対して、「開けます」というのは、「扉を開けます(あけます)」のように「意識的・意図的に閉じているものを広げることを示す他動詞」を意味していて、ほぼ「他動詞としての開きます(ひらきます)」と同じ意味になります。
ただし「開けます(あけます)」は「開きます(ひらきます)」と比べると、「周囲の他者に対して開けることを確認しているニュアンス」が強い違いがあります。
「開きます」は「自分の意志で開く行為そのもの」に意味の重点があります。
「開けます」を「ひらけます」と読む時には、「閉じているものを広げることができることを示す他動詞・自動詞」になります。
「この扉は開けます(自動詞)」でも「私はこの扉を開けます(他動詞)」でも「広げられる(可能)」の意味で使えますが、「開きます(あきます)」のほうは「この扉は(が)開きます(自動詞)」だけしか「広げられる(可能)」の意味では使えない違いを指摘できます。
「開きます」を使った例文と意味を解釈
「開きます」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「午後になったら招待客がやって来るので、玄関のドアを開きます」
この「開きます」を使った例文は、「開きます」の表現を、「玄関のドアを開放します(閉じているドアを広げます)」の意味を持つ文章で使っています。
「開けます」を使った例文と意味を解釈
「開けます」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「彼女はバレーを習っていたので、両脚を180度以上にまで開けます」
この「開けます」を使った例文は、「開けます(ひらけます)」の表現を、「両脚を180度以上にまで広げることができます」の意味で使っています。
まとめ
「開きます」と「開けます」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「開きます(ひらきます・あきます)」という表現は、「意志を持って閉じているものを広げること」や「閉じているものが広がることを確認すること」を意味しています。
それに対して、「開けます(ひらけます・あけます)」という表現は「閉じているものを広げることが可能なこと」や「意図的・能動的に閉じているものの間を広げること」の意味を持っています。
「開きます」と「開けます」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明を確認してみてください。