「生産」と「産生」の違いとは?分かりやすく解釈

「生産」と「産生」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「生産」「産生」の違いを分かりやすく説明していきます。

「生産」とは?

「生産」とは?

「生産」には3つの意味があります。

1つめは、人間がこの世で暮らしていくためになくてはならないものを作り出すことです。

人間が作り出すことで、自然にできるものを採取するという意味ではありません。

そのため、野生に生えているキノコを採るといったことは、この言葉が意味するものではないです。

人間が暮らしていくために必要なものは、さまざまあります。

たとえば、食べもの、飲み物、乗り物、衣服などです。

食べものといっても、野菜、レトルト食品、インスタント食品、冷凍食品などさまざまあります。

こういったものは人間が作り出しています。

それらを作り出すことをこの言葉は意味しています。

2つめの意味は、自然にあるものに人間が働きかけて、財やサービスなどを作り出すこと、採取・育成する活動のことです。

自然に積極的に何かをして、財などを作り出し、自然からものを採ったり、育てたりすることを指しています。

3つめは出産です。

「生産」「せいさん」とも「しょうさん」とも読むことができます。

「しょうさん」と読むと子を生むこと、子が生まれることという意味になります。

「生産」の使い方

何かを作るという意味で使用されています。

作られるものが、人間がこの世で生活するためになくてはならないものの場合をいいます。

「産生」とは?

「産生」とは?

細胞で物質が作られることです。

2つ以上のものが結びついて作られたり、新しくものが作られたりすることを指しています。

人間の体には異物を排除しようとする働きがあります。

外からやってきた異物には免疫細部が働きかけます。

まず、マクロファージが侵入してきたものの情報を収集します。

その情報はキラーT細胞に提示されます。

そして、キラーT細胞からB細胞に対して抗体を作るように指令が出されます。

B細胞は「細胞」です。

この細胞には、抗体という物質を作り出す能力があります。

こういった細胞が何かを作り出すことを「産生」といいます。

「産生」の使い方

細胞が何かを作り出すことを指して使用する言葉です。

「生産」と「産生」の違い

「生産」と「産生」の違い

漢字の並び順が違うだけで意味が変わってきます。

前者は、人間が何かを作り出すことです。

米、自動車、パソコン、衣服などを作り出すことを意味しています。

後者は細胞が何かを作り出すことです。

「生産」の例文

「生産」の例文

・『生産現場を見せてもらう』
・『生産量が増加をした』
・『急いで生産をする』
・『自転車を生産する』

「産生」の例文

「産生」の例文

・『熱を産生する』
・『産生量が多くなる』
・『抗体が産生される』
・『エクオールを産生することができる人』

まとめ

まとめ

2つの言葉は漢字の並び順が違うだけでなく、意味も違います。

違いは何が作り出すのかで、一方は人間が生活をするために必要なものを作り出すこと、もう一方は細胞が作り出すことを意味しています。