この記事では、「接続詞」と「接続助詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
文法について、おさらいしていきましょう。
「接続詞」とは?
接続詞とは文と文をつなぐ、働きをしている品詞です。
独立した働きをしているので、自立語とも呼ばれています。
接続詞には順接、逆接、対比、説明、転換などの種類があります。
たとえば順接には「だから・すると」が含まれます。
そして逆接には「しかし・とはいえ」などが挙げられます。
順接はなめらかな働きをするもの。
前の文と後ろの文が、スムーズに読めるものです。
そして逆接はあべこべな働きをするもの。
前の文と後ろの文がスムーズに読めない、正反対の結果をあらわします。
接続詞があることによって、文にリズム感が生まれます。
読み手が見やすく、テンポのいい文になるお手伝いをしているのが「接続詞」です。
「接続助詞」とは?
接続助詞も前と後ろの文節をつなぐ、大切な役割をしている助詞です。
助動詞や用言などに付いていて、アシスタントやサポーターのような働きをしています。
接続助詞にも「確定の順接」や「確定の逆接」など、細かい種類があります。
具体的にあげると確定の順接は「ば」、確定の逆接は「て・で」が挙げられます。
たとえば「夏になれば、暑くなる」という文の「ば」にあたるのが接続助詞です。
そして「雪が降っても、マラソンをする」という文の「ても」にあたるパーツが接続助詞になります。
接続助詞は地味な助詞に思えますが、縁の下の力持ちのように、ひとつの文に無くてはならない働きをしています。
文節と文節がバラバラにならないようにホッチキスのように、つなぎ留めているのが接続助詞です。
「接続詞」と「接続助詞」の違い
どちらも「接続」という語が付いていて、紛らわしいです。
「接続詞」と「接続助詞」の違いを、分かりやすく解説します。
・意味がわかるのは接続詞
「接続詞」と「接続助詞」は見た目も似ているので、使い分けが難しいです。
見分けるヒントになるのが、単独で用いたときに意味が分かるか、分からないかの差です。
たとえば接続詞には「だから・すると・それから」があります。
接続詞は自立語なので、ひとつずつ切り分けた時に、何となくでも意味がわかります。
ところが接続助詞になると、事情はちがってきます。
接続助詞には「は・が・て」が挙げられます。
それぞれ切り離した際に、意味がすぐに分からないものばかりです。
そのため単独では意味が通じないので、必ず他の言葉の後にくっ付いています。
「本が」の「が」や「明日は」の「は」そして「嬉しいね」の「ね」など、他の言葉に後付けされるのが接続助詞です。
まとめると単独で意味が分かるのが接続詞、意味が分からないのが接続助詞です。
まとめ
「接続詞」と「接続助詞」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも文と文をつなぐ、大切な「接続」の働きをしています。
接続詞は自立語で、独立した意味をもっています。
「だから・そして」があります。
接続助詞は付属語で、何かの言葉に添えて使います。
単独では意味が通じない語になります。