この記事では、「通り過ぎる」と「通り抜ける」の違いを分かりやすく説明していきます。
「通り過ぎる」とは?
「通り過ぎる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「通り過ぎる」は「とおりすぎる」と読みます。
「通り過ぎる」は「あるところを通って、向こうへ行く」という意味があります。
例えば、家から駅に向かって歩いていくとき、途中にクリーニング店があるかもしれません。
このような場合、「クリーニング店を通り過ぎて駅に歩いていく」などという「通り過ぎる」を使った文章にすることができます。
また、ギャンブルが好きな人が、ついパチンコをしたくなる気持ちを抑えて、パチンコ店の前を速足で通り、その向こうへ行こうとするかもしれません。
このような場面は、「パチンコ店の前を足早に通り過ぎる」などという文章にできます。
さらに、夏になると、夕立が降りやすくなります。
夕立は、スピーディに動く雨雲からもたらされるため、自分のいる場所を通り、すぐに向こうの街へと移動していきます。
そのため、「夕立が通り過ぎる」などと表現することができます。
「通り抜ける」とは?
「通り抜ける」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「通り抜ける」は「とおりぬける」と読みます。
「通り抜ける」は「あるところを通って、その先へ出る」という意味があります。
例えば、自分の住む街から、都市に出る時、トンネルを通る必要があるかもしれません。
この場合は、「都市に出るため、トンネルを通りすぎる必要がある」などという文章にすることができます。
また、家から駅まで歩いていくとき、閑静な住宅街の中を通ると近道かもしれません。
このような時は、「閑静な住宅街を通り抜けるのが、駅への近道だ」などという文章にできます。
また、近道を通りぬけて、違う場所に行こうとしたのに、工事などで通行不能になっていることがあります。
このような場合は、「工事で近道が通り抜けられない」などと「通り抜ける」という言葉を使って表現することができます。
「通り過ぎる」と「通り抜ける」の違い
「通り過ぎる」と「通り抜ける」の違いを、分かりやすく解説します。
「通り過ぎる」は「あるところを通って、向こうへ行く」という意味があります。
一方「通り抜ける」は「あるところを通って、その先へ出る」という意味があります。
このように、どちらも移動する途中などに、ある場所を経由するという意味があります。
ただし、トンネルや路地など、比較的狭い場所を通る場合は、「通り抜ける」という言葉を使い、ある場所が視界に入る程度の場合は「通り過ぎる」といいう言葉を使います。
まとめ
「通り過ぎる」と「通り抜ける」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な違いがありました。
狭い場所などを抜けるときは「通り抜ける」という言葉を使い、ある場所を視界にとらえながら、目の前を通るようなときは「通り過ぎる」という言葉を使ってみましょう。