「自責」と「他責」の違いとは?分かりやすく解釈

「自責」と「他責」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「自責」「他責」の違いを分かりやすく説明していきます。

「自責」とは?

「自責」とは?

「自責」とは、「じせき」と読み、何か物事で問題や失敗が起こった場合、その原因や責任が自分にあるという事を意味する言葉です。

そしてそのような考え方を持つ事を「自責思考」と呼びます。

「自責」の考えがある人は、失敗した時にその原因は自分にあると考え、自分の行いについて振り返る事で、自分で原因を追究し改善する努力をします。

「自責」の考え方を強く持つ人は、それが過度のストレスになってしまったり、責任感の強さから失敗に対する自己批判を過剰に行ってしまうなどのデメリットもあります。

しかし「自責」は責任感や周りの信頼に繋がるものであるため、時と場合により「自責」の考え方は必要になると言えます。

「他責」とは?

「他責」とは?

「他責」とは、「たせき」と読みます。

上述した「自責」と相反する意味を持つ言葉であり、何か物事で問題や失敗が起こった際、その原因は自分ではなく他人にあるとする言葉で、そのような考え方を「他責思考」と呼びます。

「他責」の考え方を持つ人は、問題が起こった場合に、第一に他人が原因であると考えます。

その思考については、他人の問題点や改善点を指摘するという点ではよいかもしれませんが、「他責」の考えが強く表れてしまうと自分が責任を追及される事から逃れる事を第一に考える言動をするため、当然他者からの批判の的になったり、さらなるトラブルに発展する場合もあります。

そしてその責任の追及に対してさらに他人のせいにする悪循環に陥り、トラブルは複雑化してしまいます。

「他責」の考え方の人たちが大勢いる事によって、責任の所在が曖昧になってしまい、問題が解決されない上、更なるトラブルを引き起こしてしまいます。

「自責」と「他責」の違い

「自責」と「他責」の違い

「自責」「他責」は、どこに失敗の責任があるかという点に違いがあります。

「自責」は失敗の原因は自分にあると考え、その理由や原因をしっかり自分で考える事により、原因の改善が見込めるでしょう。

一方「他責」は失敗の原因を他人に押し付ける事で、自分の責任の追及から逃れ、問題の原因について曖昧にしてしまうという意味を持ちます。

したがって失敗や問題の責任については、自分が悪かった点や至らなかった点についてしっかり「自責」として考え、改善するという事が必要になります。

まとめ

まとめ

「自責」「他責」は相反する言葉となります。

物事の失敗や問題について自ら考え自分に責任がある場合は素直に認める「自責」思考と、問題について他人のせいにして自らの責任を逃れる言動をする「他責」思考は、どちらも過剰に行ってしまうとトラブルの原因になります。

「自責」の考えが強いと、それが原因で心の病気を誘発してしまったりする場合もありますので、「自責」の考え方も適度に持つ事が問題を解決する上で重要となるでしょう。

一方、「他責」の考えが強くでてしまうと、この人はいつも責任逃れをしているという印象が強く残り、信頼されなくなってしまいます。

「自責」「他責」ともに、トラブルの状況や度合いなどによってバランスよく考える事が重要と言えるでしょう。