「通読」と「一読」の違いとは?分かりやすく解釈

「通読」と「一読」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「通読」「一読」の違いを分かりやすく説明していきます。

「通読」とは?

「通読」とは?

始めから終わりまでを読むこと、全体にわたって目を通すことです。

始めから終わりまでを読むことを意味しており、途中で読むことをやめてしまったり、飛ばしている部分が多かったりする場合は、この言葉が意味するものではありません。

全400ページの本があったとします。

この本の1ページめから400ページ目までを読む、あるいは目を通すことを、この言葉は指しています。

400ページの中には、タイトル、目次、出版社の本の紹介、著者紹介などのページもあるはずです。

こういったところは読んでいなくても「通読」といいます。

読む場所がそのものの主な部分、小説の場合だと物語の部分でを、始めから終わりまで読むことをこの言葉は指しています。

「通読」の使い方

論文や書籍に関して使われることが多い言葉です。

最初から最後までを読むことをいいます。

途中で読むことをやめてしまった場合には、この言葉は使用しません。

「一読」とは?

「一読」とは?

一度読むこと、終わりまで読むことです。

一度読むという意味では、最初から最後までを読み通すことをいいます。

200ページある本があったとします。

この本の最初から最後までを一度読むことは「一読」といいますが、110ページから115ページまでの間だけを一度読むことは「一読」とは一般的にはいいません。

この言葉は、文章の長さの定義はありません。

500ページある書籍を終わりまで読むことも、メールを全文読むことも、この言葉が指すものです。

また、じっくり読む、早く読むなど、読み方の意味も含まれていません。

どのような読み方であっても、一度目を通すことをいいます。

「一読」の使い方

終わりまで読むこと、終わりまで目を通すことという意味で使用をします。

書籍、メール、論文などを読むときに使われています。

読む回数が一度の場合をいい、2回以上になる場合は、この言葉は使用しません。

その場合は、「2回読んだ」「3回読んだ」などといいます。

「通読」と「一読」の違い

「通読」と「一読」の違い

最初から最後まで読むという意味が同じです。

しかし、ニュアンスが異なります。

「通読」は最初から最後まで読み通すということに重きがおかれています。

「一読」は一度読むということに重きがおかれています。

「通読」の例文

「通読」の例文

・『まだ通読できていない』
・『やっと通読することができた』
・『全600ページある本を通読する』
・『これを通読すれば理解が深まる』

「一読」の例文

「一読」の例文

・『ぜひ一読してください』
・『一読していただけたらうれしいです』
・『一読すれば、そのよさがわかる』
・『面白いから一読してみて』

まとめ

まとめ

始めの部分から終わりの部分まで読むという意味が同じですが、始めから終わりまでということに重きをおいているのか、一回読み通すということに重きをおいているのかという点に違いがあります。