「推量」と「可能性」の違いとは?分かりやすく解釈

「推量」と「可能性」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「推量」「可能性」の違いを分かりやすく説明していきます。

「推量」とは?

「推量」とは?

物事の状態や程度、人の心の中のことに見当をつけることです。

「だいたいこうであろう」と見込みをつけることを意味します。

確定していることではありません。

人の心の中のことで説明をします。

人の心の中のことは、本人が実際に口にしてくれないとわからないものです。

しかし、他の人が「こうであろう」と予想をすることはできます。

本を読んで泣いている人がいたとします。

何で泣いているのか、この人は話してくれないので本当のところはわかりませんが、それを見た人は「内容に感動したのだろう」と予想をしました。

涙を流している人は感動していると「推量」をしたのです。

実際には、目が痛くて涙が出ているのかもしれないし、本の内容とは関係なく何かが悲しくて涙を流しているのかもしれません。

そのため、「感動したのだろう」というのは確かなこととはいえません。

これは心の中の見当をつけたものです。

「推量」の使い方

物事の状態や程度、人の心の中などに見当をつけるという意味で使用をします。

競馬を当てる、天気を当てるなどには使用しません。

「可能性」とは?

「可能性」とは?

「可能性」には4つの意味があります。

1つめは、物事が実際にそうなる見込みです。

実際にそうなるかもしれないし、そうならないかもしれないことを意味します。

テーブルクロス引きとは、テーブルクロスの上にのっている物を倒したりせずに、テーブルクロスを引き抜くことです。

素人がやるには難しく、成功する確率は低いです。

何度も練習して、もしかしたら成功できるかもしれないという段階になったとします。

このことを「成功する可能性がある」といいます。

2つめの意味は、実際に起こったであろう見込みです。

災害にあって家屋の下敷きになってしまうと、生きているかどうかわからない状態になります。

実際に生きているであろう見込みを「生存している可能性」といいます。

3つめは、表面からは見えないけれど内に秘めているものが発展する見込みです。

野球チームに所属している小学生で、ヒットを何本も打つ子がいたとします。

この子は「将来大物になる可能性」があるといえます。

4つめは認識論で、ある命題が論理的に矛盾していないという側面を示すさまです。

「可能性」の使い方

実現するかもしれない見込み、現実である見込み、秘めているものの発展性といった意味で使用をします。

「推量」と「可能性」の違い

「推量」と「可能性」の違い

見込み・予想という意味合いを持っている点が似ていますが、同じことではありません。

「推量」は、物事の状態・程度、心の中について予想です。

「可能性」は、現実になる見込みのことです。

「推量」の例文

「推量」の例文

・『適当な推量だな』
・『資料をもとに推量する』

「可能性」の例文

「可能性」の例文

・『その可能性は否定できない』
・『子どもの可能性を大切にする』

まとめ

まとめ

見込みという意味合いがある点が似ていますが、2つの言葉の意味は異なります。