「姑息」と「卑劣」の違いとは?分かりやすく解釈

「姑息」と「卑劣」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「姑息」「卑劣」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「姑息」とは?

「姑息」とは?

「姑息」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「姑息」「こそく」と読みます。

「姑息」「一時の間に合わせにすること、その様子。

その場しのぎ」
という意味があります。

例えば、敵に追い詰められた人が、許してくれるよう、その場しのぎの嘘をつくとき、「姑息な嘘をつく」などと言います。

そもそも「姑息」「姑」「しばらく」という意味があり、「息」「休む」という意味があるため、一時しのぎの間に合わせをすることを意味します。

ただし「姑息」「卑怯な様子。

正々堂々と取り組まない様子」
という意味で使われることが多くなっており、一般的にはこちらの意味で使われているということを知っておきましょう。

例えば、正々堂々と戦ったら負けてしまいそうな相手に、卑怯な手段で勝とうとする場面で、「敗色濃厚な選手が、姑息な手段で、勝とうとする」という文章を作ることができます。

「卑劣」とは?

「卑劣」とは?

「卑劣」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「卑劣」「ひれつ」と読みます。

「卑劣」は、「品性や言動が卑しいこと。

人格的に低級であること。

その様子」
という意味があります。

品性を感じられないような行為をする人を見たとき、「卑劣」という言葉を使うことができます。

例えば、アイドルを目指す若い女性に対して、マネージャーをしているという嘘をついて、詐欺行為をするような大人は、人格的に低級であると考えられるため、「アイドル志望の若い女性を食い物にする、卑劣な詐欺師」などと言われるかもしれません。

また、スポーツの試合で、普通の反則ではなく、人として低級だとみられるようなひどい反則をした場合、「卑劣な反則行為で、出場停止を言い渡される」などという文章を作ることができます。

さらに、品性や言動が卑しく、低級な行為が目立つ場合、「卑劣極まりない人」などと言われるかもしれません。

「姑息」と「卑劣」の違い

「姑息」と「卑劣」の違い

「姑息」「卑劣」の違いを、分かりやすく解説します。

「姑息」「卑怯な様子。

正々堂々と取り組まない様子」
という意味があり、一方の「卑劣」は、「品性や言動が卑しいこと。

人格的に低級であること。

その様子」
という意味があります。

どちらも、卑怯な人、卑怯な言動に対して使う言葉になります。

ただし、「姑息」「ずるい」という程度なのに対して、「卑劣」は、「人として間違っているくらいひどい」というニュアンスの違いがあります。

このように「姑息」「卑劣」は似た意味を持ちますが、「姑息」よりも「卑劣」の方が、卑怯度が高いという違いがあります。

まとめ

まとめ

「姑息」「卑劣」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。