この記事では、「湯がく」と「茹でる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「湯がく」とは?
「湯がく」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「湯がく」は「ゆがく」と読みます。
「湯がく」は「野菜などの灰汁を取り除くために、さっと茹でること」という意味があります。
野菜などの食材をしんなりした状態にするために、短い時間お湯に入れる料理法を意味します。
野菜や肉には、灰汁がるため、短時間茹でて、灰汁を取ることができ、食べたときに雑味が少なくなります。
例えば、レタスを短い時間、お湯でゆでる場合、「レタスを湯がいておく」と言います。
また、しゃぶしゃぶのように、豚肉や牛肉を比較的短い時間、お湯にくぐらせて調理する場合も、「豚肉を湯がく」などと言います。
また「湯がく」には「茹でる」という意味があり、関西などでは方言で「茹でる」を「湯がく」と言うことがあります。
このように野菜などを、短い時間お湯でゆでるような調理をしたときなどに、「湯学」という言葉を使ってみましょう。
「茹でる」とは?
「茹でる」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「茹でる」は「ゆでる」と読みます。
「茹でる」は「熱湯に入れて煮る」という意味があります。
鍋などに水を入れて火にかけて沸騰させて、野菜などを煮る時、「茹でる」と言います。
例えば、ジャガイモを熱湯に入れて煮ることを、「ジャガイモを茹でる」と言います。
また、鶏卵を熱湯に入れて、茹でた状態にしたものを「茹で卵」と呼びます。
インスタントラーメンのように、熱湯の中に麺を入れるだけで、簡単に料理ができるようなとき、「インスタントラーメンは茹でるだけで食べられる」などと言います。
他にも「パスタを茹でる」「枝豆を茹でる」など、熱湯を使って、素材の状態が変わるほど、火を通すことを「茹でる」と言います。
「湯がく」と「茹でる」の違い
「湯がく」と「茹でる」の違いを、分かりやすく解説します。
「湯がく」は「野菜などの灰汁を取り除くために、さっと茹でること」という意味があります。
一方で、「茹でる」は「熱湯に入れて煮る」という意味があります。
どちらもお湯を使った調理法になりますが、「湯がく」の場合は、熱湯に入れる時間が「短時間」になります。
野菜や肉の芯まで火が通らない程度の短時間で、場合によっては、食材を熱湯にくぐらせるだけという場合もあります。
一方で、「茹でる」は、長時間にわたり、お湯の中で食材を加熱します。
例えば、鶏卵の場合は、10分近く加熱し、「茹で卵」にします。
鶏卵とゆで卵の違いを見るとわかるように、そのものが持つ素材の様子が変わるくらいお湯で煮る時、「茹でる」という言葉を使います。
まとめ
「湯がく」と「茹でる」の違いについて見てきました。
どちらもお湯を使った調理法ですが、「湯がく」は短時間お湯をくぐらせることを意味するのに対して、「茹でる」はじっくりと熱湯で煮ることを意味するという違いがあります。