「湾曲」と「婉曲」の違いとは?分かりやすく解釈

「湾曲」と「婉曲」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、わんきょくと読み曲がって弓形であることを指す「湾曲」とえんきょくと読み、遠回しな言い方を意味する「婉曲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「湾曲」とは?

「湾曲」とは?

曲がって弓形になっていることを指す言葉で、湾曲した海岸線、湾曲したカーブを描く建物などといった使い方があります。

湾曲型のモニターというものもあり、中央に行くほど奥行方向に向かって湾曲していきます。

レンズ技術にも関わりのある言葉なので、内視鏡や内視鏡の関連技術にも湾曲という言葉が多数使われています。

曲がった考え方というニュアンスで湾曲した考え方という言葉を使う例も見られますが、あまり一般的な使い方ではなく、歪曲した考えの誤記とも考えられます。

湾曲の程度を高めた場合大きく湾曲した、非常に大きく湾曲したなどの言葉が使われます。

湾曲という言葉自体は外見、デザイン、風景や地形を中心に使われている言葉と言えます。

「婉曲」とは?

「婉曲」とは?

表現が遠回しで、穏やかなさま。

角を立てることなくやさしく言い表わす様子などを意味する言葉で、聞く相手への不快感を和らげる目的で使われことが多く、相手の意図にそぐわない返答をする場合や目上の相手に注意を促す場合でも使われます。

「できない」という言葉を「遠慮させていただきます」「今回は見送らせていただきます」と言いかえる例や、汚いもの、忌まわしいものなどを言い換える例があります。

用事に対し「行けたら行く」という返答もある種「行けない」の婉曲表現に近いと言えるでしょう。

お嬢様言葉と言われるものも婉曲的な表現がいくつか見られます。

また、社長、課長など役職名でその人を呼ぶということも婉曲表現に含まれています。

なお、事実を歪めて伝えるという意味合いを持つ歪曲と間違えて使うケースがありますが用途そのものが違っています。

「湾曲」と「婉曲」の違い

「湾曲」と「婉曲」の違い

「湾曲」「婉曲」の違いを、分かりやすく解説します。

湾曲は弓なりにカーブを描いた外見を持つもので、建物の外見や線路、地形などに対して使うなど外見に対して使われる言葉で、鼻中隔湾曲症という鼻の骨の湾曲によって鼻詰まりが起きる症状もあります。

婉曲は言葉を遠回しに、角を立たないように伝えることで、結婚式が終わることをお開きということや、ケーキを切るということをケーキ入刀ということなども具体例となっています。

相手の話を断る際などにもよく使われる表現でもあり、円滑さを求めて生まれた表現と言えます。

また、死や忌まわしいもの、汚いものなどを表記する際にも使うこケースが見られます。

湾曲と異なり、言葉のみで使われるものとなっています。

まとめ

まとめ

湾曲は曲がっていることで最近ではモニターなどの製品の例もあり、レンズに関わる研究も湾曲は重要なテーマです。

婉曲は言葉の表現で遠回しに言うもので、口頭で言うもの文字表現の両方で使えます。

角を立てないようにという目的のため、新しい言葉でも婉曲表現の要素を持つこともありえます。