「刮目」と「注目」の違いとは?分かりやすく解釈

「刮目」と「注目」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「刮目」「注目」の違いを分かりやすく説明していきます。

「刮目」とは?

「刮目」とは?

「刮目」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「刮目」「かつもく」と読みます。

「刮目」は、「目をこすって、よく見ること。

注意して見ること」
という意味があります。

何かを良く見ようとするとき、また誰かによく見るように促すときに、「刮目」という言葉を使います。

例えば、大好きなアイドルが歌番組に出る時、順番が回ってきたときに見逃さないよう、番組を注意して見ている場合、「アイドルの出番を、刮目して待っている」という文章にできます。

また、美術館に行ったときに、素晴らしいと感じられる作品に出会い、作品を食い入るように見たとき、「美術作品を刮目する」と表現することができます。

さらに、素晴らしい映画を観たときに、いい加減に見るのではなく、心してみる価値があると、友達になどに伝える時、「あの作品は刮目に値する作品だよ」などと言うことができます。

「注目」とは?

「注目」とは?

「注目」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「注目」「ちゅうもく」と読みます。

「注目」「注意して見つめること」という意味があります。

例えば、目の前に不穏な雰囲気の人が歩いている時、怖いため、注意して見つめてしまうかもしれません。

このような場面は「不穏な雰囲気の人に注目する」という文章にできます。

次に「注目」には「関心を持って見守ること」という意味があります。

例えば、好きな映画監督がいる時、新作が出たときは、他の監督の作品よりも関心を持って見守ることになるでしょう。

そのような様子を、「好きな監督の新作に、注目するファン」という文章にできます。

さらに「注目」には「旧軍隊などで、姿勢を正し、相手に目を注いで敬意を表すこと。

それを命じる語」
という意味があります。

軍隊の偉い人が壇上に立った時などに、進行役の誰かが「注目!」などと叫び、偉い人に目を注ぐよう指示します。

「刮目」と「注目」の違い

「刮目」と「注目」の違い

「刮目」「注目」の違いを、分かりやすく解説します。

「刮目」は、「目をこすって、よく見ること。

注意して見ること」
という意味があります。

一方で、「注目」「注意して見つめること」という意味があります。

どちらも、対象をよく見ることを意味する言葉になります。

「注目」は、何かに注意して見る時、一般的に使われる言葉なのに対して、「刮目」は誰かに対して、注意して見るよう、促すような使い方をされる言葉になります。

そのため、誰かに対して、「注目して」というだけでは、聞き流されてしまうような場面で、「刮目せよ」などと「刮目」を使うケースがあります。

「注目」よりも、さらに注意して見てほしい場面などで、「刮目」を使うといいでしょう。

まとめ

まとめ

「刮目」「注目」の違いについて見てきました。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。