この記事では、「咎める」と「責める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「咎める」とは?
「咎める」は「とがめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「悪いことをしたと自覚して心を痛める」という意味で、自分で悪いことをしたと分かって辛い気持ちになることです。
2つ目は「傷やはれものが悪化する」という意味で、皮膚が炎症を起こして化膿することです。
3つ目は「人の過ちや欠点などを取り立てて非難する」という意味で、人の罪や失敗などを問い詰めることです。
4つ目は「怪しんで問いただす」という意味で、挙動が不審な為に身分や目的などを問われることです。
上記に共通するのは「問い詰める」という意味です。
「咎める」の使い方
「咎める」は「悪いことをしたと自覚して心を痛める」「傷やはれものが悪化する」「人の過ちや欠点などを取り立てて非難する」「怪しんで問いただす」という意味で使われます。
動詞として「咎める・咎めた」「咎められる・咎められた」と使われたり、副詞として「咎めて謗る」などと使われたり、名詞として「咎めを受ける」などと使われます。
基本的に、悪いことや失敗を取り立てて問い詰めたり、心を痛めたりすることに使われる言葉です。
「責める」とは?
「責める」は「せめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手の失敗や怠慢、違反行為などを取り上げて非難すること」という意味で、相手の態度や行為が良くないとなじることです。
2つ目は「厳しく催促する」という意味で、あることを求めて相手を急き立てることです。
3つ目は「苦痛を与えていじめる」という意味で、苦しめたり悩ませたりすることです。
上記に共通するのは「相手を非難する」という意味です。
「責める」の使い方
「責める」は「相手の失敗や怠慢、違反行為などを取り上げて非難すること」「厳しく催促する」「苦痛を与えていじめる」という意味で使われます。
動詞として「責める・責めた」「責められる・責められた」と使われたり、副詞として「責めて虐める」などと使われたり、「責めを負う」などと使われたりします。
基本的に、悪い行いや失敗などを取り立てて非難することに使われる言葉です。
「咎める」と「責める」の違い
「咎める」は「悪いことや失敗などを取り立てて問い詰めたり、心を痛めたりすること」という意味です。
「責める」は「悪い行いや失敗などを取り立てて非難すること」という意味です。
「咎める」の例文
・『お願いを無視するのは気が咎める』
・『困っている人を見捨てるのは良心が咎める』
・『後輩の失敗を強く咎める』
・『夜中に出歩いて警官に咎められる』
「責める」の例文
・『なぜそうしなかったかと自分を責める』
・『友人が連絡せずにドタキャンしたことを責める』
・『子供に責められて仕方なくゲームを買う』
・『相手に早く決断する様にと責める』
まとめ
今回は「咎める」と「責める」について紹介しました。
「咎める」は「問い詰める」、「責める」は「非難する」と覚えておきましょう。