この記事では、「ひ弱」と「か弱い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひ弱」とは?
いかにも丈夫ではなさそうなさま、力がなくて元気がなさそうなさまです。
確かにそうだといえるようなさまを意味します。
同じ人のことを見て、ある人は丈夫そうではないと思っても、別のある人は問題ないと思う場合は、この言葉が意味する状態ではありません。
誰が見ても丈夫そうではないさまをいいます。
なぜこのような状態になるのか、理由はさまざまです。
生まれつきそうである場合もあるし、不摂生でそうなってしまう場合もあります。
体力をつけることはできます。
きちんと栄養のあるものを適切な量食べる、適度な運動をする、規則正しい生活をするといったことで体力がついてきます。
今はいかにも丈夫そうではなくても、努力次第で丈夫な体に近づくことはできるのです。
また、この言葉は人間の体だけでなく、構造や物質など物事のことも指しています。
構造についてだと、すぐに壊れてしまいそうなさまを意味します。
「ひ弱」の使い方
いかにも丈夫そうではないさまを指して使用をします。
人間についてだと、肉体的なことにも精神的なことにも使用できます。
構造や物質などにも使用する言葉です。
「か弱い」とは?
いかにも丈夫そうではないさまのことです。
主に人間の状態を指しており、肉体的なことも精神的なことも意味します。
生まれたばかりの赤ん坊は、守ってあげなければと思うような存在です。
誰かが守らなければ生きていけそうもないような弱さを感じます。
赤ん坊は「か弱い」存在だといえるでしょう。
精神的なことでいうと、何かあるとすぐに折れてしまうようなさまを指します。
他の人にとってはどうということもないことを言われて、すぐに心が折れてしまうような状態です。
なぜこのような状態になるのか理由はさまざまで、たとえば生まれつきそうであったり、育てられ方の影響であったりします。
「か弱い」の使い方
いかにも丈夫そうではないさまを指して使用します。
人間や動物に対して使うことが多く、物事にはあまり使用しません。
人間についてだと、肉体的なことにも精神的なことにも使用できます。
「ひ弱」と「か弱い」の違い
いかにも丈夫そうではないさまという意味が同じです。
違いは使い方です。
「ひ弱」は人間や物事に使用をしますが、「か弱い」は主に人間について使用をし、物事にはあまり使用しません。
人間についてだと、どちらの言葉も肉体的なことにも精神的なことにも使用します。
「ひ弱」の例文
・『ひ弱だといわれる』
・『ひ弱なところを何とかしたい』
・『ひ弱な印象を受ける』
・『昔はひ弱だった』
「か弱い」の例文
・『か弱い存在を守ってあげたい』
・『実はか弱い人』
・『か弱い動物』
・『よちよち歩きをしていてか弱いように見える』
まとめ
2つとも、たしかに丈夫そうでないと思えるさまを意味する言葉です。
意味は同じですが、使い方に違いがあります。