この記事では、「どうせ」と「所詮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「どうせ」とは?
「どうせ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「どの様な経過を辿ろうとも、結果は明らかで動かせないと認める気持ち」という意味で、あるものごとの様子がどうにも変えられないと受け入れる気持ちのことです。
2つ目は「ものごとに対して既に諦めてしまい、投げやりになっている気持ち」という意味で、事実に対してどのようになっても構わないと思って卑下する様子のことです。
3つ目は「どの様な結果になってもさほど困らないと思い、たかをくくっている様子」という意味で、対しkたことはないと思って安心することです。
上記に共通するのは「事実を認める」という意味です。
「どうせ」は、副詞「どう」に動詞「する」の命令形「せ」が組み合わさった言葉です。
「どうせ」の使い方
「どうせ」は副詞として「どの様な経過を辿ろうとも、結果は明らかで動かせないと認める気持ち」「ものごとに対して既に諦めてしまい、投げやりになっている気持ち」「どの様な結果になってもさほど困らないと思い、たかをくくっている様子」という意味で使われます。
副詞として「どうせ~である」と否定的な意味で使われることが多くなります。
基本的に、経過に関わらず、結果は同じで変わらないと認めたり、諦めたりすることに使われる言葉です。
「所詮」とは?
「所詮」は「しょせん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教用語で、数多くの経典によって解き明かされる真理のこと」という元の意味です。
2つ目は転じて「最後に落ち着くところ」という意味で、様々な経過があってもその結果にたどり着くという意味です。
3つ目は「こうなった上では」という意味で、命令や意志を表す言葉を伴って使われ「それでは~するべき、しなさい」などを表します。
上記に共通するのは「結局行きつくところ」という意味です。
「所詮」の使い方
「所詮」は「仏教用語で、数多くの経典によって解き明かされる真理のこと」「最後に落ち着くところ」「こうなった上では」という意味で使われます。
副詞として「所詮~である」と否定的な意味で使われることが多くなります。
基本的に、最終的に落ち着く場所はそこであると事実を受け入れることに使われる言葉です。
「どうせ」と「所詮」の違い
「どうせ」は「経過に関わらず、結果は同じで変わらないと認めたり、諦めたりすること」という意味です。
「所詮」は「最終的に落ち着く場所はそこであると事実を受け入れること」という意味です。
「どうせ」の例文
・『どうせ勝てっこないんだから気楽にやろう』
・『どうせ行くならいいホテルに泊まりたい』
・『どうせ私はモテませんよ』
・『どうせいつでも予約できるんだから最後でいい』
「所詮」の例文
・『所詮子供の言うことだから本気にしない方がいい』
・『どんなに頑張っても所詮課長どまりで終わる』
・『所詮彼らだって利益が欲しいから上手く付き合っていくよ』
・『所詮生まれてきたとあらば徳を積むべし』
まとめ
今回は「どうせ」と「所詮」について紹介しました。
「どうせ」は「結果に対する諦め」、「所詮」は「事実を受け入れる」と覚えておきましょう。