みなさんは「論説文」と「説明文」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「論説文」と「説明文」の違いを分かりやすく説明していきます。
「論説文」とは?
「論説文」は「ろんせつぶん」という読み方になります。
この「論説文」とは「筆者が自分の意見を述べる文章」、もしくは「あるテーマについて筆者の主張を説明した文章のこと」を意味する言葉です。
文章の内容は、筆者の主張・結論に至るまでの過程を具体的な事例やエピソードを交えて説明していくことになるわけですが、新聞の社説も「論説文」であり、新聞の考えが表れているのです。
「説明文」とは?
「説明文」は「せつめいぶん」という読み方になります。
この「説明文」とは「事実を伝えて意見のない文章」のことを意味しています。
「ある事柄について相手に理解しやすいように筋道を立てて説明するために書かれている文章のこと」を指しているのです。
「話題は何か、何について説明されているか」や「筆者が伝えたいことは何か」を捉えているかがポイントになってきます。
「論説文」と「説明文」の違い
では、ここで「論説文」と「説明文」の違いを説明していくことにいたしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?「論説文」とは「筆者が自分の意見を述べた文章のこと」で、「あるテーマについて筆者の主張を説明した文章で、内容として筆者の主張・結論に至るまでのプロセスや具体例やエピソードも加味されて交えて説明されている文章」です。
一方の「説明文」は「ある事柄について相手に分かりやすく筋道を立てて説明するために書かれている文章」であり「話題が何についての説明かや筆者が伝えたいポイントが何か」を捉えている点が特徴です。
このことから「論説文」とは「筆者が自分の意見を述べる文章」であり、「説明文」は「事実を伝え意見のない文章」と言うことができるでしょう。
「論説文」の例文
ここで「論説文」の例文を見て行きましょう。
具体的には以下のような文章が考えられます。
・『A新聞社の論説文は多くの人たちの理解を得ることができる内容のものばかりだ』
・『A教授の論説文の内容は理解できるものだが、かなり私見が盛り込まれているものとなっている』
「論説文」は「筆者が自分の意見を述べる文章」というものですが、論説する人の考えが入っているために、徳として客観性に乏しいものもあるかもしれません。
「説明文」の例文
続いて「説明文」の例文を見て行きましょう。
この言葉の使い方としては以下のような文章が考えられます。
・『A社の製品の説明文はかなりマニアックで分かりづらい表現となってしまっている』
・『ネットで検索してみると、多くの説明文が公開されているが、1つひとつの内容に差異点があり、どれが正しいのか分からない』
まとめ
ここまで「論説文」と「説明文」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉の意味はかなり異なっているので、適切に使えるようにチェックしておきましょう。