「漏れる」と「洩れる」の違いとは?分かりやすく解釈

「漏れる」と「洩れる」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「漏れる」「洩れる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「漏れる」とは?

「漏れる」とは?

「漏れる」には3つの意味があります。

1つめは、液体、気体、光などが、物と物との間にできるわずかな空間から外に出ることです。

ビニール袋に水を入れます。

ビニール袋に穴があいていなければ、袋の中に水を溜めることができます。

袋に小さな穴があったとします。

これはわずかな空間です。

わずかであってもすき間ができていると、そこから水は袋の外に出て行ってしまいます。

これを「水が漏れる」といいます。

2つめの意味は、人に知られたくないことが他人に知られてしまうです。

個人情報は他人に簡単に教えてよいものではありません。

もしも知らない人にわかってしまったら、悪用されてしまうことでしょう。

気をつけていないと情報が外に出て行ってしまいます。

これを「情報が漏れる」といいます。

3つめは、抜け落ちるです。

イベントの招待状が届きました。

普通は、イベントの開催日時と場所が記載されているものですが、この招待状には時間が記載されていませんでした。

これを「招待状に時間が漏れている」といいます。

「漏れる」の使い方

すき間から外に出ていくといった意味で使用をすることが多いです。

あるべきものが欠けているという意味でも使用をします。

「洩れる」とは?

「洩れる」とは?

「洩れる」には2つの意味があります。

ひとつは、液体、気体、光などが、物と物との間にできるわずかな空間から外に出ることです。

部屋のドアがわずかに開いていました。

ドアがピッタリしまっていれば、内部で話している人の声は部屋の外にでないでしょうが、わずかなすき間があるとそこから声が外に出てしまいます。

これを「声が洩れる」といいます。

もう一つの意味は、人に知られたくないことが他人に知られてしまうです。

ある企業は大きなプロジェクトを行うとしていました。

これは絶対に他社に知られてはならないことです。

しかし、何らかの原因があって大切なプロジェクトの情報が他社に知られてしまいました。

知られたくないことが、他に知られてしまったのです。

このようなことを指します。

「洩れる」の使い方

液体や情報などが外に出るという意味で使用されています。

わざと外に出すことには、一般的には使用しません。

「漏れる」と「洩れる」の違い

「漏れる」と「洩れる」の違い

「もれる」とどちらの読みが同じで、意味もほぼ同じです。

「漏」は常用漢字、「洩」は常用漢字表にない漢字です。

どちらの漢字も使用されています。

「漏れる」の例文

「漏れる」の例文

・『窓のすき間から光が漏れる』
・『笑いが漏れる』
・『装置から空気が漏れる』
・『ため息が漏れる』

「洩れる」の例文

「洩れる」の例文

・『声が洩れる』
・『情報が洩れる』
・『秘密が洩れる』
・『洩れることを恐れる』

まとめ

まとめ

2つの言葉の読み方は同じで、意味もほぼ同じです。

一方は常用漢字、もう一方は常用漢字表にない漢字という点に違いがあります。