この記事では、「以降」と「以後」の違いを分かりやすく説明していきます。
「以降」とは?
「以降」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「以降」は「いこう」と読みます。
「以降」は「それより後」という意味があります。
年月日を言い表すことに使う機会が多く、「8時以降」など言うことが頻繁にあります。
例えば、友達に電話をかけたいことを伝えると、「20時以降ならいつでもいいよ」などと返事をされます。
また、飲食店をしている人が、忙しい時期を聞かれたとき、「12月以降は、忙しくなります」などと答えたりします。
「20時以降」という場合は、「20時よりも後」という意味があり、20時00分よりも後の時間となります。
同じように、「12月以降」という場合は、「12月も含む」ことになります。
そのため、「5月以降なら、いつでも旅行に行けるよ」と家族に言われた場合は、5月1日からの旅程なら、問題ないということになります。
「2020年以降は、パンデミックで通常営業ができない」「新商品の発売は、4月以降になります」などという使い方をすることができます。
「以後」とは?
「以後」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「以後」は「いご」と読みます。
「以後」は「それから先。
今から先」という意味があります。
例えば、夫婦で買い物をしている時、今から別行動をしようと思うことがあるかもしれません。
このような時、「以後は、別々に買い物をしよう」などと言います。
また、ビジネスシーンでも「以後」を使うことがあります。
上司に説教をされた部下が、「これからは、気を付けるようにします」と言いたいとき、「以後、気を付けるようにします」などと言います。
次に、「以後」には、「その時より後」という意味があります。
15時より後なら、家にいると相手に伝えたい場合は、「15時以後なら、家にいます」などと言うことができます。
他にも、「40代以後は、体力がめっきり衰えた」「以後は予定がない」などという使い方をすることができます。
「以降」と「以後」の違い
「以降」と「以後」の違いを、分かりやすく解説します。
「以降」は「それより後」という意味があります。
一方の「以後」は「それから先。
今から先」、また「その時より後」という意味があります。
どちらにも「それより後」という意味があり、同じように使うことができます。
「16時以後」「16時以降」はまるで同じ意味のある言葉となります。
このように、「以降」と「以後」は基本的に同義語だと覚えておきましょう。
ただし「以後」は「以後、気を付けます」というような言い回しで使うことが多く、漠然とした時点+「以後」という使い方をすることができます。
「以降」でも意味は通じますが、「以後」の方がしっくりくるのではないでしょうか。
まとめ
「以降」と「以後」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知り、使い分けることができるようになりそうです。