この記事では、「近郊」と「近隣」の違いを分かりやすく説明していきます。
「近郊」とは?
「近郊」は市町村単位で両者が近いというもので、例を挙げれば、兵庫県の中にある、都市のことで尼崎市に西宮市のように両者の街が近ければ、「近郊」です。
逆に年が離れてしまうと「近郊」にならず、兵庫のエリアでも、伊丹市とたつの市であれば、都市同士が離れすぎていますので、「近郊」にはなりません。
「近隣」とは?
「近隣」は、ものすごく近い間柄のことで、すぐ隣にある何かです。
例えば、「近隣諸国」であれば、すぐ隣に別の国家があることで、「近隣住民」であればお隣さんのことを意味します。
「近隣」は、何が近いかを述べることで成立し、「近隣」だけであれば、何かが近いとしか言っていない点にあります。
「近郊」と「近隣」の違い
両者の違いは、お互いが近いというものが市町村であるか、何が近いかははっきりとわかっていないかです。
「近郊」は、市町村が近いことが分かっていますが、「近隣」はお互いが近いというだけで何がという部分はわかりません。
よって両者の違いは、近いと言われているものが市町村だとわかっているものとそうではないものです。
「近郊」の例文
・『尼崎市と伊丹市は近郊関係にある』
この例は、兵庫県の尼崎と伊丹という市町村はとても近い市町村関係だという例です。
「近郊」は市町村が近いことで、この例においては尼崎と伊丹という市町村エリアが近いと述べています。
「近隣」の例文
・『近隣諸国に反乱の兆しがある』
この例は、すぐ隣の国の反乱分子が活性化してすぐ隣の国が反乱分子に飲み込まれるというものです。
お隣の国を押さえつける側である場合、お隣の国の反乱分子と戦う可能性があるかもしれないというのがこの例になります。
「近隣」は、両者が近いというだけで、何が近いかを述べることで意味が通じるため、この例は、お互いの国が近いということを述べることで意味が通じるようになっています。
まとめ
「近郊」は、市町村が近いということが分かっているため、この言葉だけでも一応市町村が近いことは理解できます。
そのうえで、どこの市町村とどこが近いかを述べればより意味が通じやすくなるのです。
一方、「近隣」は、両者が隣り合っているという意味ですが、何が隣り合うかについては述べていません。
よって、何がという部分を述べることで初めて意味が成立するのです。
「近隣諸国」に「近隣住民」などがまさに何かという部分でこの部分を説明しないと「近隣」と言われただけでは何が近いの?という部分が説明されていませんので「近郊」のように市町村が近いのかと理解してもらえないわけです。
なお、近いという定義についてはすぐ隣に存在すると考えるのが望ましく超接近しているものが「近郊」と「近隣」という言葉においては望ましい接近度合いで、2つ分くらい離れてしまっては、「近郊」及び、「近隣」という定義から外れると考えてよいでしょう。