この記事では、「考察」と「結論」の違いを分かりやすく説明していきます。
「考察」とは?
ある事柄をはっきりとさせるために、よく考えることという意味です。
何かを明らかにするという目的があり、そのためによく頭を働かせることを意味します。
平安時代の貴族たちがどういった生活をしていたかは、残っている当時の資料からある程度は想像できますが、実際にその場に自分がいたわけではないし、実際に平安時代に生きていた人に聞いたわけではないので、本当に資料の通りのかはわかりません。
見栄を張って誇張して書いているなどが考えられるのです。
平安時代の貴族たちの生活をはっきりとさせるために、資料をもとにいろいろと考えてみたとします。
重い衣服を着ていたら活発には動けないだろう、用を足すときには不便だから手伝いの人がいたのだろうなど、いろいろと考えてみます。
平安時代の人たちの生活を明らかにするという目的があり、よく頭を働かせており、これを「考察」といいます。
「考察」の使い方
ある事柄をはっきりさせるために、よく頭を働かせることを指して使用をします。
資料にあたるという意味ではなく、考えるという意味です。
「結論」とは?
考えたり、筋道を立てて述べたりして、最終的な判断の決まりをつけること、またその内容です。
夫婦が子どもを持つことで説明をします。
現在この夫婦には1人の子どもがいます。
夫はもう一人欲しいと考えていますが、妻は1人で十分だと考えています。
お互いの意見に違いがあるのです。
夫は子どもが多い方が楽しいだろうと思ってもう1人欲しいと考えており、妻は2人の世話をするのは大変であることや、子育ての費用が負担になることが理由で1人で十分だと思っています。
こういったそれぞれの考えを述べて、最終的には1人でいいという判断を出しました。
この判断を出すことや、「1人でいい」という判断の内容を「結論」といいます。
途中の「どちらにしようか」という状態のことではなく、最終的なことを意味します。
「結論」の使い方
最終的な判断に決まりをつけることや、その内容を指して使用をする言葉です。
途中経過には使用しません。
「考察」と「結論」の違い
「考察」は考えることです。
ある事柄をはっきりとさせるために、よく頭を働かせることを意味します。
「結論」は最終的は判断を決めることや、その決められた内容のことです。
判断を決めるために考えることはありますが、考えるという点に重きをおいているのではありません。
「考察」の例文
・『事件の内容を考察する』
・『それぞれの考察を語り合う』
・『さらに考察が必要です』
・『アニメの内容を考察する』
「結論」の例文
・『ある結論に達した』
・『まだ結論は出ていない』
・『急いで結論を出す必要はない』
・『こういう結論になりました』
まとめ
一方はよく考えること、もう一方は最終的は判断を決めることで、2つの言葉の意味は異なります。