「恒久」と「永久」の違いとは?分かりやすく解釈

「恒久」と「永久」の違い言葉・カタカナ語・言語

永遠に変わらないものはありません。

どんなに変わらないように見えても時間が経てば必ずどこか変わって行きますし、恒久の時間などというものも事実上は無いというのが科学的な見解です。

それでは、ここで出てきた「恒久」とはどういう意味でしょうか。

また、似たようなシチェーションで使用される「永久」とはどう違うのでしょうか。

この記事では、「恒久」「永久」の違いを分かりやすく説明していきます。

「恒久」とは?

「恒久」とは?

「恒久」とは、「長い間ずっと変わらない」という意味の言葉です。

これは「恒」「変わらない」という意味で、「久」にも「長く変わらない」という意味があるためです。

一般的には「恒久的な」という表現で使われる場合も多く、特に固い文章の中で使われる事が多いと言えます。

ニュアンスとしても、よそ行きの感覚が含まれているので、あまりカジュアルな文章では見かけることはありません。

英語では「permanent」が普通ですが、無くならないという意味を強調したい場合には「everlasting」を使う場合もあります。

「永久」とは?

「永久」とは?

「永久」とは、「長い間ずっと変わらない」という意味の言葉です。

これは「永」「長い間」で、「久」「長く変わらない」という意味を持つことから来ています。

「恒久」に比べれば日常的な会話や文章の中でも使われる言葉であり、ネットの多くの記事においても頻繁に使用されています。

英語では、やはり「permanent」が普通ですが、長い間という意味を付け加える場合には「forever」を使用しても良いでしょう。

「恒久」と「永久」の違い

「恒久」と「永久」の違い

「恒久」「永久」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「長い間ずっと変わらない」という意味においては同じです。

辞書にもほぼ同じような記述で載っていますし、相互に置き換えても意味は変わりません。

ただ、文字の違いによる微妙なニュアンスの違いはあります。

それは簡単に言ってしまえば「恒久」「変わらない」ことに重心が置かれているのに対して、「永久」「長い時間」の方に重心が置かれた言葉ということになります。

それは、それぞれに使われている文字が「変わらない」という意味の「恒」であるか、「長い間」という意味の「永」であるかの違いから来ています。

「恒久」の例文

「恒久」の例文

「恒久」の例文は以下のようになります。

・『民族の恒久の繁栄を願っています』
・『今回決定した内容は今回限りのものではなく恒久的なものです』

「永久」の例文

「永久」の例文

「永久」の例文は以下のようになります。

・『永久機関は何度試作されても結果的には実現しませんでした』
・『永久に存在しているものなどありません』

まとめ

まとめ

この記事では、「恒久」「永久」の違いを、解説してきました。

太陽のような星のことを「恒星」と言いますが、これにも「恒久」と同じように「変わらない」という意味が含まれています。

しかし太陽も時間が経てば変わって行きますし、相対的な位置も少しですが変化しているのです。